一理ある『ワイドナショー』の松本人志 ネット言論の「ノンセンス」を再評価しよう
ネット世論に頭を悩ます松本人志。そんなネット世論と芸能界の対立をほぐすための「ネット社会と現実社会の思想」を考えます。
激しく対立する芸能界とネット世論。「ネット世論こそ権力を討つ真なる正義」という声もある。真実の正義はどこにあるのだろうか。
■松本人志 vs ネット世論
ネット世論とよく戦っている、といえば、フジテレビ『ワイドナショー』の松本人志だ。9日放送回でも、鈴木杏樹の不倫の話題について、「このままでは誰もテレビに出られなくなる」と訴えている。
また松本は、「不倫しているけどテレビに出してほしい」というようなクレームのカウンターになるリクエストを呼びかけている様子。
■マスメディアは第4の権力
「<道徳性の暴走>木下優樹菜のタピオカ店騒動」という記事の旧コメント欄にもあるが、ネット言論は弱者であり、正義であるという意識もあるようだ。確かに民主主義の観点からして、最も純粋な市民の声として、ネット言論は価値があるようにみえる。
マスメディアは第4の権力と呼ばれる。立法・行政・司法の3つの権力にさらに対抗できる権力だ。マスコミ権力はまさに市民の声を代表するものとして、重要な権力である。
しかし、ネット言論に言わせれば、マスコミも「マスゴミ」と言われるが如く、市民の監視の対象なのだ。ネット言論からすれば右派左派いずれからしても、マスコミも敵の1つである。マスメディアはまさに第4の”権力”なのだ。