誘拐された裸の少年を救った男性 犯人を殴り殺し懲役15年の可能性も
「主人の強い正義感、身の潔白を信じています」と妻。禁錮刑には納得できないという。
■行き過ぎた暴力として起訴
未成年者への性的いたずらが目的の誘拐事件だと確信したサンキンはただちに通報。続いてザイツェフを部屋の外に引っ張り出すと、そこにあった木の棒で警察官が到着するまで叩き続けた。
ザイツェフは後に死亡。これが行き過ぎた暴力による過失致死事件とみなされ、サンキンは起訴されることに。
倒れた際に頭に致命傷を負った可能性も指摘されたが、裁判で有罪判決が下ればサンキンには懲役15年の実刑判決が言い渡される可能性が高いと報じられている。
■「彼はヒーロー」と数万人が署名
保釈後メディアの取材に「見て見ぬフリをして立ち去っていたら、少年はどうなっていたでしょう」と訴えたサンキンと妻。もし彼が投獄されるようなら、同じような状況で犯人と対峙しようと立ち上がる者はいなくなるかもしれない。
ロシアでは今、「被害者を救うため無我夢中で犯人と対峙すれば、時にはこんなことも起きる。善意のサンキンはヒーローとして扱うべきだ」として、彼の無罪を訴える運動が広がりをみせ、オンライン請願書にはすでに数万人が署名している模様だ。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)