「切り口が赤くなった里芋は食べられない?」と話題 生産者は「それが食べごろのサイン」
里芋農家が誤った情報に警告。「正しい情報の元で、里芋をおいしく食べてほしい」
2020/02/07 20:30
食品ロスが叫ばれている時代。誤った知識や情報に惑わされて捨ててしまう、「もったいない食べ方」も先日取材した。そんな中、ある生産者の「里芋に関するツイート」が話題を呼んでいる。しらべぇ取材班は、その生産者から詳しく話を聞いた。
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■「赤いのはカビではない」
その投稿をしたのが、「写真家百姓」の小池菜摘さん。7日午前8時現在、2.8万件のいいねが押されている。
切り口が赤くなった里芋が食べられないor傷んでるなんて誰か言ったの?!?!
なんか売れないなぁとおもったら委託先のパートのおばちゃんに「カビでしょ?全部捨てるわよ」って言われて衝撃😵
赤くなってるのは酸素に触れたから抵抗するために抗酸化物質アントシアニン出してるのよ!健康な里芋よ! pic.twitter.com/sDxXCfUZxL— 小池菜摘|いのちと、写真 (@natsumikoike) February 1, 2020
「赤いのはカビではなくアントシアニンという物質で、食べごろのサインでもある」と小池さんは訴える。切り口が赤くなるのは、寒い時期に、酸素にふれると抗酸化物質を出し、自分の身を守ろうとしている健康な反応。
このアントシアニンは、フラボノイドの一種で、抗酸化物質として知られている。もちろん、毒ではなく、一般的にサプリメントとしても発売されている。
■「収穫から2ヶ月ぐらいが一番おいしい」
小池さんは、「里芋はもともと、収穫してから、半年程度はもつ。ただ、寒さに弱いため、冬にスーパーなどで売られているものは、1週間程度で赤くなってしまう」と話す。
その上で、「収穫から2ヶ月くらい熟成させた里芋が一番おいしい」と語る。4月から5月に種をまき、収穫時期は10月から11月。一挙に市場に出すと、値崩れを起こしてしまうため、大きくかつ状態の良いものから順に出荷するという。