MLBレジェンドの提案をラミレス監督が拒絶? 「僕はノック受けたくない」
4日、DeNAベイスターズの1軍キャンプに、オマー・ビスケルが特別コーチをおこなった。
インディアンスなどで活躍し通算11回のゴールデングラブ賞を獲得した守備の名手、オマー・ビスケルが4日、横浜DeNAベイスターズの特別コーチとして指導を行った。
かつて同僚だったラミレス監督との縁でこの度臨時コーチに就任し、世界を沸かせた堅実な守備をナインに伝授する。
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■指導を受けたのは…
「素晴らしい1日だった。日本の野球に興味があり、テクニック・練習など実際に見て違うこともあるが、いろいろと学ぶことができた」と充実した笑顔を見せたビスケル。
MLBのレジェンドが直接指導するとあり、誰を指導するか記者陣の注目も集まっていた。
主軸として期待される1人、宮崎敏郎内野手へ指導を行ったことを明かしており、「見て思ったこと、感じたことを少しだけアドバイスした。今のままでも十分な実力の持ち主だが、見てて率直に『ここはこうしたほうがいい』ポイントだけをね。細かい点ではあったけど」と回顧。
■指導熱にラミレス監督も…
さらにビスケルは、「10日間いるので、ノックをやらせてもらったり、ダブルプレーのデモンストレーションもさせてもらいたい」と意欲も語った。
そんな熱の入った希望にラミレス監督は「それはいいと私も思う」としながらも「…ただ、僕は(もう監督だから)ノックを受けたくないね」とジョークを飛ばした。
かつてのチームメイトに向かって「将来的にMLBの殿堂入りするかもしれない人物。とても感謝している」と尊敬の念も抱くラミレス監督。
「グローブ、下半身の使い方など、彼が言ってることすべてが道理にかなっている。僕もなるほどなと思うことがたくさんある」と自身も学んでいきたいと続けた。
■第一クールが終了
4日で第一クールが終了。監督は「すごくポジティブなクールだったよ」とチームの仕上がり具合の良さを語った上で、「特に宮崎(敏郎)は調子がいいね。逆方向に打ってたり、タイトルを獲得した頃の調子に近いんじゃないかな」と絶賛。
また新人選手についても「坂本はブルペンで143キロ出していたり、まだまだ向上できるだけの能力がある。開幕時には150キロ出せる潜在能力もあって、ローテ争いに加わることも考えられる」と大きな期待を寄せていた。
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(撮影・文/しらべぇ編集部・キモカメコ 佐藤)