看護師が違法に中絶薬を提供か 「女性の命を危険にさらした」と批判噴出
「中絶を決して許してはならない」と主張し活動を展開する団体が、ある施設の違法行為を暴いた。
「決して許してはならない行為」として中絶反対を訴える団体が、ある施設に関する調査を実施。そこで得た違法行為の証拠を公開し、大変な物議を醸している。
■中絶反対派団体による調査
米国テキサス州エルパソに、妊娠したものの出産を望まない女性たちが利用しているとされる中絶クリニックがあり、施設で勤務する看護師が、医師の資格がないにもかかわらず、違法行為を続けてきたのではないかとの疑惑が浮上した。
さっそく真相を確認するため、中絶反対派団体が調査を開始。過程で得た情報を公開し、アメリカメディアに大きく報じられている。
■中絶薬を提供か
欧米では医師により妊娠中絶薬が処方され、流産を促す場合がある。しかし、テキサスや他のほとんどの州では、法律により、資格のある医師が中絶を行うことが義務付けられている。
同団体が公開した「違法行為の証拠」には、施設の受付担当と交わしたとされる電話での会話を録音したものが含まれていた。
中には「医師に会う必要もない」「手術は医師が担当するものの、薬の場合は看護師が出すだけでいい」などの施設側の無責任な発言も含まれていたと判明し、多くの人々から驚きの声があがった。