都内で”マスクを買うための行列”が話題に メーカーは「通常の10倍の注文が来た」
「マスクを買うための行列が出来ている」との投稿がされる中、最新のマスク事情とは…
2020/01/30 08:00
中国で新型コロナウイルスが猛威を振るう中、国内でも29日までに8人の感染者が報告されている。中国からの旅行者も多い春節(連休)期間中ということもあってか、街ゆく人にはマスク姿が目立つ状況だ。
またSNS上では、「ドラッグストアにマスクを買うための行列ができている」との投稿も。マスクの現状は、どうなっているのだろうか。しらべぇ取材班は、ドラックストアとメーカーから、詳しく話を聞いた。
■「数が不足しており購入制限」
全国で「ツルハドラッグ」「クスリのツルハ」を中心に展開するドラッグストア大手のツルハ広報担当によると、「マスクが欠品になっている店舗もあり、購入できる個数制限を実施中」と話す。
「観光地を中心に、マスクを買い占めているブローカーがいる」との情報を得たため、個数制限を実施したという。マスク30枚以上が入っている箱入りは、1日あたり、1家族3個まで。袋入りのマスクは、一日あたり1家族5袋までに制限。
先週は、中国人の来店者が多かったが、ここ数日は日本人も多めに買い込んだことで、欠品が出てしまっているとのこと。「どこのドラックストアでも同じ状況だと思う」と話す。現在、バイヤーがマスク確保に奔走しているそう。
■高額な値段設定の業者も…
Amazonでは、通常の5~6倍の価格で出品している業者も見受けられ、どのマスクも通常時より、高額な値段設定となっている。メルカリでは、100円ショップのマスクが「3個1,000円」という驚くべき価格で転売され、批判を集めた。
一方で、メーカー側の状況は、どうなっているのか。『超快適』などのブランドでマスクを販売するユニ・チャーム本社を取材した。
■24時間フル体制で生産中
広報担当によると、1月16日と17日は、卸売りの店舗から、通常と比較して、1日に付き、約10倍の注文が入ったという。20日の週からも、通常時と比べて約2~3倍の注文が続いている。
そのため、日本工場は、24時間フル体制での生産を実施。「それでも大変ご迷惑をお掛けして申し訳ないが、注文に対して生産に遅れが出ている状況」と話す。