『エースのジョー』逝く 宍戸錠さん、豪快に駆け抜けた86年の人生
俳優の宍戸錠さんが亡くなった。ツイッターでも惜しむ声が寄せられている。
2020/01/21 18:15
「エースのジョー」の愛称で親しまれた俳優・宍戸錠さんが亡くなった。86歳だった。各メディアが報じている。宍戸さんは1933年大阪で生まれ、54年に日活ニューフェイスの1期生として俳優のキャリアをスタートさせた。
多くの作品に出演し、バラエティ番組でも活躍した宍戸さん。ネット上でも惜しむ声が多く寄せられている。
■敵役で活路見出す
元々は美青年としてのイメージが強かった宍戸さんだが、豊頬手術を受けた頃から悪役としての路線を歩み始め、日活アクション映画の敵役として好演。
とくに当時の大スターだった石原裕次郎さん、小林旭らと共に日活の黄金時代を彩った。「エースのジョー」と親しまれ、傑作ハードボイルド『野獣の青春』など主演作もあった。
■バラエティにも出演
時代が変わっても宍戸さんの存在は日本映画界では欠かせなかった。ギャグ漫画を原作とする『ハレンチ学園』シリーズに馬加呂仁(マカロニ)役で出演。『仁義なき戦い 完結篇』では千葉真一さんの当たり役である大友勝利を引き継いで演じた。
またテレビ界にも進出し、ドラマをはじめ『巨泉・前武ゲバゲバ90分!』などバラエティ番組でも活躍している。
■豪快な人柄で人々を魅了
近年は妻との死別、自宅の全焼といった出来事もあってかメディア露出は減っていた宍戸さん。名俳優の突然の訃報に、ツイッター上では「沢山楽しませて頂きありがとうございました」「昭和がまた遠くなったなぁ」など惜しむ声が目立っている。
豪快な性格で愛された宍戸さん。日活黄金期を知る生き証人にまたしても別れを告げなければならない。しかしながら、フィルムの中や人々の心の中で、「俳優・宍戸錠」は生き続けることだろう。
・合わせて読みたい→水原希子、29歳のセーラー服が「違和感ゼロ」 妹の水原佑果と2ショット
(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)