44人の子を産んだ30代女性 医師は「危険」と避妊薬を出さず…
医師にも夫にも見放された人生。だが頑張る母親には大勢の子供たちが味方だ。
■夫は4年前に蒸発
家族は連日25キログラムのトウモロコシ粉を中心に野菜を消費する。食卓に肉や魚料理が並ぶことは、めったにない。
こんな生活に疲れ果て、高齢になった夫は4年ほど前に妻と38人の子を捨てて家を出てしまった。だが泣いてはいられない。その時にも目の前の子供たちは授乳・食事ほか世話や看病を必要としていたのだ。
ひたすら頑張ってきた彼女を現在支えているのは、すでに成人している子供たち。おかげで美容師、漢方薬販売、イベントのデコレーターとして働くようになり、買い取ってもらうため金属スクラップの収集にも精を出している。
■すべての子が幸せに
「私も本当は6人子供がほしいと思っていましたが、今となってはどの子も大切な宝物。大きくなった子供たちがよく手伝ってくれることはとても嬉しいです」と話す。
壁にかかっている子供たちの卒業式の写真が誇りだが、幼い子の世話のために長男が学校を中退したことだけは悔やまれるそうだ。
そんな彼女の1番の気がかりは、子供たちが日々幸せを感じているかということ。母としての気持ちを「自分のような苦しみを味わうことなく、すべての子に幸せな人生を歩んでほしいと願っています」とコメントしている。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)