いじめで重傷負った被害児童・目撃した姉が不登校に 「人生狂わされた」と母が涙の訴え

いじめで「人生を狂わされた」と訴える家族の姿を追った…

2020/01/07 08:20

■学校は迷走

しらべぇ取材班が入手した、いじめ対策委員会の議事録を見ると、学校の迷走ぶりが垣間見れる。

警察は「転倒させる暴行を加えた」と事実認定しているが、この議事録には「押した」という表現が多くあり、最初の段階から学校側が事実を正確に認識していなかったことが伺える。

また、校長は保護者からの提案を受け入れるだけで、児童のケアに関する自らの提案はほとんどしてこなかったとのことだ。

被害児童は、事件後、毎日何度も、「怖い」と訴えるようになり、学校には、毎日保護者が児童の席の隣に常駐。保護者が少しでも離れると、恐怖感を訴える事態に。

医者からは、PTSD(心的外傷後ストレス障害)の診断を受け、事件から1年を過ぎた今でも薬を服用している。2019年には、加害児童との接触を恐れて、転校することになった。


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■姉も不登校に

被害児童の姉も加害児童との接触に、徐々に恐怖感を抱くようになった。学校側には、「合わせないでください」との要望を出し、「目立った活動を加害児童にはさせません」と校長が約束。

しかし、ニアミスも度々発生し、2019年9月の修学旅行では加害児童が班長を務めるなどしたため、10月からは「もう無理」と学校に行けなくなってしまった。現在も学校に登校できない状態が続いている。

「信じていたのに何度も何度も裏切られ、嘘もつかれた。それなのに安心して学校に来いなんて言われても信用できないし、安心もできない」と、学校に対して強い不信感を抱いている。

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■「丁寧な対応を行っている」と教委