近所のダルメシアンを殺害した男 「毛皮のコート着たかった」との供述で精神鑑定へ
これだけの残虐な行為を働いて罪の意識がまったくない男。精神鑑定の結果が待たれている。
近隣の2軒の家庭で飼育されていた美しい犬たち。特にトラブルも起きていなかったにも関わらず、同じ町に暮らす1人の男が思わぬ理由から彼らを次々と殺害して自分の自宅に連れ去った。
■犬4頭が姿を消す
事件が起きたのは、米国ケンタッキー州の東部に位置するデヴィッドという町で昨年12月23日のこと。
近隣の2軒で飼育されていた犬4頭を殺害したとして逮捕されたのはジョナサン・D・ワトキンスという38歳の男で、同27日には動物虐待致死容疑で正式に起訴された。
殺された犬たちにはむだ吠えや噛み癖といった問題はなく、近所から疎ましがられるような存在ではなかったという。
■飼い主が目にした驚きの光景
ケンタッキー州警察にワトキンスの残虐な行為について通報したのは、愛犬を失った飼い主の1人だった。
姿が見えない犬たちを探しまわるなか隣家のワトキンス宅に寄ったところ、ワトキンスの衣類や肌に大量の血痕が付いていることに気付き、「何をしていたのか」と問い詰めた。ワトキンスは自分が4頭の犬を殺害したことをすんなりと認めたという。
■玄関ポーチで毛皮を乾かす
ワトキンスの説明に従って確認したところ、裏手の小さな丘には犬の亡骸が積み重なっていた。
彼らは完全に体毛を失っており、理由を尋ねるとワトキンスは「殺害後に毛皮をはがした」と説明。血を洗い流した後、乾かすため毛皮は玄関ポーチの手すりにぶらさげられていた。
その柄を見て飼い主は自分の愛犬に間違いないことを確信したという。
■誰もが唖然とした犯行動機
警察の取り調べに対し、「ダルメシアンの毛皮のコートを着てみたいとずっと思っていた。大型の狩猟用ナイフを準備して殺害のチャンスを待っていた」などと供述したワトキンス。犬の胸部をそのナイフでひと突きし、連れ去ったことを認めている。
しかしフロイド郡地区裁判所に出廷したワトキンスは、「何が悪いんだ。俺だって毛皮のコートを着る権利がある」などと無罪を主張するばかりで、裁判官の命令により精神鑑定へ。今月24日に再び出廷する予定だという。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)