4歳息子を育てる両親がともに難治の癌に 立ち上がってくれたのは意外にも…
遠くの親戚より近くの他人とはこのこと。自分の周囲にもじつはやさしい人がたくさんいるのかも…
■誰もが各種工事を無償で
息子の幼稚園の費用も普段の生活費も必要なのに、両親は働けないうえ医療費は大変高額だ。特にジェイソンさんはスタンフォード大学医学部病院で行われている先進医療の臨床試験にも参加。腫瘍をできるだけ小さくさせてから手術に臨みたいとしている。
そこで、まずは教会の知り合いがクラウドファンディングにページを開設。すると募金額は日本円にして約1,200万円を突破し、一家の古くて不便な自宅を大工が材料費だけで改築してあげた。
工事の間、「冬期はフロリダで過ごすから自由に使って」とある高齢女性が一家に自宅を開放してくれた。また、家事が少しでも楽になるようにと食器洗い機など家電を譲る主婦も現れ、配管や電気工事の技術者が設置を無償で行った。
■これぞアメリカ人の精神
こうして今月16日、一家は生まれ変わった自宅へと導かれ、美しい飾りつけのなかでルシアンくんのためにクリスマス・パーティーが開催された。
この話題についてアメリカでは今、「古き良き時代のアメリカ人の心意気、本来大切にしてきた博愛や助け合いの精神を見た気がする」との声が相次いでいる。ブリンカーホフさん夫妻にできる彼らへの恩返しは、精一杯ガンと闘い、神に祈りを捧げることだという。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)