生後3週の息子を刺し殺した21歳父親 「愛情を独り占めして憎かった」
自分に向けられていた愛情が子供の誕生でそちらに…。男はどうしてもそれが許せなかった。
■愛していた女性を6度も刺す
イングランド北東部の町ノースタインサイドで今年10月、デニス・ベイチュラという27歳の父親が生後3週の息子とパートナーを刃物で刺して逮捕され、殺人および殺人未遂の罪で起訴された。
パートナーのアンドレア・ステファンさん(21)が借りていたアパートの一室で起きたその事件。ベイチュラは鋭利な刃物でステファンさんの体を6度刺し、続いて息子の小さな体を2度刺し、搬送先の病院で息子は死亡。ステファンさんは奇跡的に一命を取りとめた。
■強い束縛とコントロール癖
7年ほど前にブルガリアから移住してファストフード店の従業員をしていたベイチュラ。
ステファンさんはこのパートナーについて、法廷で「以前から束縛やコントロールが激しかった」「出産が近づくにつれ『子供なんて要らない』『父親になんてなりたくない』と言うようになり、悩んでいた」と述べている。
ベイチュラはそのとおり、生まれたばかりの我が子がステファンさんの愛情を独占していることに強く嫉妬。事件当日の夜はステファンさんの体を求め、拒まれるといきなり刃物を手にしたという。
■幼少期の家庭環境の影響も
このほどその裁判が開かれ、ポール・スローン判事は一部執行猶予をつけた懲役刑を言い渡した。
一部執行猶予とは服役期間の最後に執行猶予がくるもので、服役はただちに始まる。仮釈放の時期を考慮しても、ベイチュラは最低でも23年間は刑務所で過ごすことになるという。
終身刑にならなかった「情け」の理由はベイチュラの育った家庭環境にあった。父親が病気の妻と子を捨てて家出したことから一家は貧困に苦しみ、ベイチュラは多くの困難のなかで成長。
その影響で、彼は愛する者に見捨てられることにきわめて強い不安と恐怖を抱いて生きてきたという。
■男性に漂う子供っぽさ
身体こそ成人しても、どこか子供っぽさが残っている男性はじつは少なくない。しらべぇ編集部が全国20〜60代の女性837名を対象にそのあたりを調査したところ、7割以上が「男は子供っぽいと感じる」と回答した。
子供っぽさもいろいろある。「拗ね方が憎めない、かわいらしい子供っぽさなら嫌じゃない」という女性もなかにはいるが、陰湿なひねくれかたや粗暴さが現れる男性は総じて避けられてしまうようだ。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)
対象:全国20代~60代 女性計837名