科捜研の検死官助手が若い女性の遺体をレイプか ルーズな職場環境にも問題
その1回だけ「つい魔がさした」のだろうか。そうはとても思えない事件だが…
死体に対して性的欲望を感じる、「ネクロフィリア(死体性愛)」とも呼ばれるきわめて歪んだ性倒錯。相手の承諾を得ない性的な接触は、たとえ遺体であっても犯罪だ。
■若い女性の遺体を強姦
この事件はブラジル・アマゾナス州のマナウス市にある、アマゾナス州警察付属の科学捜査研究所を舞台に起きた。
11月24日未明、ワンダリー・ドス・サントス・シルバという52歳の検死官助手について、運ばれてきて間もない若い女性の遺体を強姦した疑いがあるとして通報されたもので、シルバはすでに解雇処分になっている。
その現場を目撃した同僚によれば、シルバは見られていることに気付くと遺体から飛び降り、脱いでいたズボンを慌てて上げたという。
■勤務中に抜け出し飲酒
シルバは問題の行為があった数時間前となる23日夜、勤務時間中でありながら同僚1名と職場を抜け出し、飲食店でサッカーの試合を見ながら酒を飲んでいた。
リオ・デジャネイロのサッカークラブ「フラメンゴ」がアルゼンチンのチームをくだしたことに興奮し、シルバの飲酒量は多く、上機嫌で職場に戻ってきたことがわかっている。
■職場全体でモラルが低下
またこの事件では、遺体に手を触れる者が現れないよう監視と保護にあたる遺体管理の担当スタッフも、任務を怠っていたとして解雇処分となった。
勤務時間中に抜け出しての飲酒、遺体のずさんな管理、死者に対する冒涜など、職場全体のモラルの低さや不真面目さがいっきに露呈したこの事件。そこは警察の付属機関でスタッフの身分は地方公務員であるため、州民からも批判の声が強く上がっている。
■余罪も多々か
しかし、死体に欲情する歪んだ性倒錯はきわめて不快で一般人には理解し難いものがある。科学捜査研究所もシルバに対しては「著しく不適切な人材」としており、解雇処分だけではなく刑事罰をも強く望んでいる。
シルバには余罪も疑われるとして、防犯カメラの映像を過去にさかのぼって分析している警察。もしも有罪判決が下った場合、シルバには最高で懲役3年の実刑判決が言い渡されるであろうという。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)