鬼父が小屋で「お仕置き」 9時間正座を強いられた8歳児のヒザに恐ろしい現象
子供は「しつけ」と称した虐待の犠牲者だった。
真っ暗なホコリっぽい小屋のなかで正座させられ、異様な痛みと闘っていたその少年。体に起きた予期せぬ変化で、やっとその劣悪な環境から逃げ出すことができたという。
■小屋でお仕置き
ロシア・オムスク市のある民家で起きたその児童虐待事件。会計プログラムの開発を手掛けるセルゲイ・カザコフという35歳の父親が、学校から帰宅してすぐに遊びに出かけようとした8歳の息子の頭髪をつかみ、自宅の小屋にぶち込んだところから始まった。
尖った部分がチクチクと痛い小さなソバの種を大量に広げ、そこに息子を正座させたセルゲイ。警察には「インターネットでこれを利用したお仕置き方法があると知り、興味を持った」などと話している。
■種から生えた根が皮膚の奥に
「しつけ」という名の虐待に耐えること、なんと9時間。少年はある時ヒザの下に痛みともやや異なる違和感を覚えた。
無数のソバの種が皮膚に突き刺さっており、取ろうとすると出血。さらに種の殻は少しだけ割れ、そこから根が生えて皮膚の奥に入り込んでいることに気付いたという。
種まきから収穫まで非常に期間が短いソバ。少しの湿り気に覆われた環境下で殻が割れて発根し、根が伸びた後に発芽する。
■皮膚を深くえぐる手術
少年は小屋を出て隣家へ逃げ込み、その家の主婦に事情を説明。驚いた彼女が医師に往診を依頼してくれた。
医師は外科的な手術が必要だと判断し、少年を大きな病院に搬送。ヒザの下の皮膚を直径約8センチ、根が入り込んだ深さ以上にえぐる手術が行われ、退院まで1ヶ月を要した。
少年は入院中、看護師に「ここを出てもあの家には戻りたくない」「両親は食べ物をくれないことがある。多い時で4日間も続いた」などと話し、徐々に家庭内で起きていた日常的な虐待が明らかになっていった。
■両親がつづる「虐待日誌」も
警察が父親のセルゲイに事情聴取を行うと、妻で少年の母親であるアリナ・ユマシュエワ(27)も納屋でのお仕置きに「見張り役」で加担していたことが判明。さらに数々の虐待行為を両親が記録した日誌が存在することがわかり、それも押収された。
養育の放棄・怠慢および心身への虐待など、起訴にあたって罪状は複数におよぶというこの両親。しかし少年は小学校では学業も優秀で身なりも整っており、教師は「あの立派なご家庭でまさかそんなことが」と驚いているという。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)