デートアプリを悪用 巧妙な手口で大金をだまし取った男に実刑判決
どうしても大金を手に入れたい。その願いをかなえようと犯罪行為に走った男に、実刑判決が下された。
■家族や警官になりすました男
「まだまだ稼げる」と考えた男は、まんまと引っかかった男性たちに連絡。「俺はコートニーの兄貴だ」と伝え、「うちの妹は未成年なんだぞ、どうしてくれる?」「お前の家族や友達に、ネットでの行動を暴露してやる」「住所も職場も分かっているんだぞ」などと脅迫した。
これに驚いた男性の一人が口止め料として大金を支払ったが脅しは終わらず、男はしばらくすると警官になりすまして被害者に再度接触。「もう一度金を支払えば嫌がらせ行為は終わる」などと伝えたといい、この被害者からは総額100万円以上もだまし取ったという。
■被害者の心の傷
度重なる脅迫行為の末に通報された男は逮捕され、「懲役3年の実刑判決がふさわしい」「だまし取った金を被害者に返しなさい」とも言い渡された。
ちなみに一連の脅しを受けた被害者のストレスはとてつもなく大きかったといい、「ひどいストレスと不安感に苦しむ日々だった」と公表している。
相手の不安感をあおり利用するという悪質な行為を痛烈に批判する声があがると同時に、デートアプリの怖さについても改めて注目が集まっている。
インターネットを悪用する犯罪はなかなか減らないが、知らない人を信じない、また「怪しい」と思ったらすぐに警察に知らせることで、被害は最小限にとどめることができそうだ。
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(文/しらべぇ編集部・マローン 小原)