やわらかすぎてもダメ!? 「歯科医に聞いた歯ブラシの選び方と磨き方」が目からウロコ

歯科医に聞いた適切な歯ブラシの選び方と磨き方とは

みんながふだんなにげなく行っている歯磨き。しっかり磨いている人から、テキトーにゴシゴシっと磨く人までやり方はさまざまだ。

だが、しっかり磨いている人もテキトーな人も『歯ブラシの選び方と磨き方』をきちんと理解しないと、ブラッシングが意味のないものになってしまうかもしれない。

 

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■歯科医に聞いた歯ブラシの選び方と磨き方

適切な歯磨きの方法と、歯ブラシの選び方を教えてくれたのは、板橋区にある小竹向原歯科クリニックの吉巻友裕院長。

まず院長に聞いたのは、歯科医が推奨する歯ブラシの選び方だ。その内容は以下のとおり。

 

Q1.推奨する歯ブラシの選び方を教えてください

「歯科医がおすすめする歯ブラシの選び方ですが、まずかたさは『ふつう』か『やわらかめ』を推奨します。

かためは歯垢を除去する能力は高いものの、力の加減を間違えると歯茎を傷つけたり、さらに強すぎると歯の根元をえぐってしまう可能性もあるからです。

でも、やわらかすぎたり毛が物凄く細い歯ブラシは歯周ポケットに入っても歯をなでるだけになってしまい、汚れがとりきれないこともあります。

なので、子供やお年寄りは別ですが、一般的に大人の場合はかたさはふつうの歯ブラシがいいでしょう。」

とのこと。なんとなくかためでゴシゴシやれば歯垢がとれるのはわかっていたが、歯茎や歯の根元を傷つける可能性があるとは。

逆にやわらかすぎても汚れが落ちにくいので、自分に合った歯ブラシを選ぶのが重要なのだそうだ。次に聞いたのは、歯磨きの方法だ。

 

Q2.推奨する歯磨きの方法を教えてください

 

「まず角度が重要なのですが、歯の根元の部分に斜め45度に傾けてブラッシングします。そこで重要なのが、さきほども少しお話しした力の入れ方です。

一番いいのは、歯ブラシを普通に握るのではなく、ペンを持つようにつかみ、ブラッシングすることです。そうすることで余計な力が入らなくなり、適切な力で磨くことができます。

歯ブラシの選び方も磨き方も、もしわからなければ近くの歯医者さんに相談するのがベストです。わからなければ聞いてみるといいでしょう」

 

■歯ブラシをペンのように持つ

と、ふだんはまったく気にすることがなかった歯ブラシの持ち方までレクチャーしてくれた。確かにペンを持つ感じで歯ブラシを持てば、余計な力が加わることもないだろう。

記者はいままでやたらに力を入れて歯ブラシを歯や歯茎に押し付けていたが、そうしなくてもしっかり汚れを落とすことができる毛ゴシの歯ブラシで、力を適切に入れて磨くことが良い歯を保つ秘訣なのかも?

 

■歯ブラシにプラーク除去できる毛のコシ(反発力)は重要

 

また、サンスターが100名の歯科衛生士へ調査した歯周病対策の歯ブラシ選びで重視したいものとしては、約6割が狭いすき間に入る「毛先の細さ」よりもプラーク除去できる「毛のコシ(反発力)」を選択。

 

■歯科衛生士の認知度がもっとも高い歯ブラシは…


ちなみに、歯ブラシは多くのメーカーが出しているものの、歯科衛生士の中でもっとも認知度が高いのがサンスターの『G・U・M』ブランド。

自分に合った毛のコシ(反発力)バッチリの歯ブラシを使い、オーラルケアをバッチリしたいものである。笑顔を見せたときの歯や歯茎が健康的な人は、周りからの印象も良いハズだ。

 

調査実施概要
データ集計期間:2019年7月19日〜7月22日
調査方法:インターネット調査
調査対象者:20代以上の歯科衛生士
有効回答数:100名(全国)

(取材・文/Sirabee編集部