「性転換手術を受けたせいで解雇された」 元男性が会社を提訴
解雇された理由は一体何だったのか。女性として生きる元男性と会社の主張は、完全に食い違っている。
■会社側の強気の反論
会社側の説明によると、元男性は頻繁に遅刻し会社に迷惑をかけていたとのこと。
それを証明すべく裁判所では出勤日数などを示すデータも公開し「欠勤や遅刻が多い職員は過去にもやはり解雇してきた」と述べ、差別的な扱いをされたとする元男性の主張は根拠がないものであると主張した。
元男性は遅刻があったことは否定せず、しかし「何度も遅刻したのに解雇にならなかった職員だっている」と反論。今後どのような形で決着がつくのかに、注目が集まっている。
■過去には元女性による訴訟も
ちなみに過去には性転換手術を受けた元女性が会社を提訴。
「男になってもお前はレズビアンにしか見えない」「会社の評判に傷がつく」といった発言とその後の解雇で苦しめられたと主張したが、こちらは性転換を受けたがために解雇されたとする主張は退けられ、未払いに該当する賃金が支給されただけで終わったと報じられた。
性転換手術を受ける人が増えているだけに、今後このような訴訟はさらに増えるかもしれない。やむを得ない処分を差別と受け取られないよう、会社側も慎重な検討と対処が必要になりそうだ。
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(文/しらべぇ編集部・マローン 小原)