27歳の男が妹を殺害 フェイスブックの友達リストから削除され逆上
SNSの友達リストひとつで逆上するような人間は、そもそもSNSには向かない。
SNSで自分が発信する情報、写真や関心事を誰とシェアしたいのか、誰の投稿を真っ先に読みたいのか。それは本人が自由に選択して良いはずだ。不愉快なことがあれば、もちろん相手を削除することも。
■感謝祭で親族が集合
よりによってアメリカじゅうが「感謝祭」を祝った先月28日、アラスカ州アンカレッジの民家で27歳の兄が23歳の妹を射殺するという事件が起きた。
感謝祭のディナーを準備するため親類が集まっていたその家。午後3時15分頃いきなり鳴り響いた銃声に誰もが震撼し、震える声で現場の惨状を通報したのはこの2人の叔父と祖母だった。
■友達リストから削除され激怒
この事件で犠牲になったのはアマンダ・オーウェンさんという23歳の女性で、兄のモーゼス・トニー・クロウに銃で頭を撃たれ、搬送先のプロヴィデンス・アラスカ医療センターで死亡した。
現場はアマンダさんの自室で、モーゼスがそこに入りしばらく会話。しかしある時、1歳の息子を膝に乗せイスに座っているアマンダさんをポケットから取り出した銃で至近距離から撃っていた。
モーゼスは「フェイスブックの友達リストから自分がなぜ削除されたのか、妹を責めているうちにカッとなった」と供述しているという。
■一家のトラブルメーカー
モーゼスは大量飲酒癖があり、朝まで飲んで昼まで寝ているような生活をしていた。
「自分は一生を刑務所で過ごす。でも殺すつもりはなかった。警察には通報しないで」などと祖母に告げると、モーゼスは銃を持ったまま外へ。ほどなくして別の町で特殊機動部隊により取り押さえられた。
第二級殺人罪で起訴されたモーゼスに、裁判所は50万ドル(日本円にして約5,430万円)の保釈保証金を設定。その身柄は現在アンカレッジ拘置所にある。
■親しい関係とSNSは別物
家族とはSNSでもつながっていたいものなのか。しらべぇ編集部が全国20〜60代のパートナーがいるFacebookユーザー419名に「配偶者や恋人とFacebookでつながりたいか」について調査したところ、6割以上が「つながりたくない」と思っていることがわかった。
親しい間柄とはいえ、家族に日常生活のあれこれや本音などを悟られるのはやはり嫌なもの。お年頃の女性ならなおさらだ。そんな理由で兄に殺されてしまったアマンダさんを同情する声が多数あがっている。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)
対象:パートナーがいる20代~60代男女Facebookユーザー419名