櫻井翔も被害告白の「カスハラ」 温床の「お客様は神様論」について聞くと…
カスタマーハラスメントが社会問題化する昨今。温床となっている意識は…。
■年代で意識に差
「お客様は神様だ」と考えている人を年代別に見ると傾向が出た。最も多かったのは60代で27.2%。三波春夫さんの活躍をみてきた世代だけに、この中には「本当の意味」を理解している人も多くいるだろう。
一方、20代は10.4%と最も低い割合。若者は「お客様は神様」という言葉に、嫌悪感を持っている。
■ハラスメント経験者の声は?
接客業従事者はどのようなカスタマーハラスメントを受け、どのように対応したのか。経験者のMさん(30代・男性)に聞いてみた。
「コールセンターでカスタマーサポート業務をしていますが、人に物を聞く態度ではない人がいる。喧嘩腰だったり、妙に屁理屈を並び立ててきたり。我々はクレーム処理ではなく、使用方法の案内や修理の手配を行うのが仕事。
そういう人にはどうしても、親身になる気が失せてしまいますよね。もちろんクレームを入れるべき場面もありますが、サービス従事者も人間。偉そうな態度は慎んだほうが、良いサービスを受けられると思います」
悪質なクレームや迷惑行為に頭を悩ませている人は多い。相手は奴隷でもなんでもない、同じ人間だ。
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(文/しらべぇ編集部・佐藤 俊治)
対象:全国10代~60代の男女1,733名 (有効回答数)