元主将が慶應大応援部の盗撮事件を語る 「異様な絶対服従体質は変わってない」

慶應義塾大学の応援指導部で、上級生が下級生に盗撮や下着泥棒などを指示する不祥事が報じられた。

2019/12/06 10:30

■部や部員とは連絡とれず

じつをいうと筆者は六大学の応援部・応援指導部の取材を20年来しており、あまたの部員たちと接してきた。慶大の定期演奏会も行く予定で10月27日にチケット代を振り込んでいる。

応援指導部が公の場でパフォーマンスをしたのが三田祭・最終日の11月24日。本来ならば11月末くらいまでに届くチケットが送られてこず、3つのメールアドレス(一つは3年リーダー部員の個人のアドレス)に問い合わせしたが返事が来なかった。

そこにきて、今回の報道。記事には「当該部員2名に直撃」とあるから、記事になることがそこで発覚し、部内が機能停止になったと見るのが妥当だろう。


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■大学は回答拒否

前出のA君は語る。

「定期演奏会というのはリーダー部・チアリーダー部・吹奏部の四年生にとって最後の花の見せ場。ご家族・親戚・ご友人が見に来て、終了後、懇談をする。それが終わると4年生は卒業となり、3年性に引き継がれるため、涙を浮かべて抱き合う光景も見られます。男子部員のたった二人のために他の数十名いる4年生があおりをくらい、花の舞台に立てないのは、彼ら彼女らにとって本当に苦痛なことだと思い、心中を察します」

明治大学で部員が自殺したときは明治大学はリーダー部を廃部にした。今春にリーダー部に体験入部した新年生に、虐待とも言える訓練を課して、全治2ヶ月の大けがをさせたことが発覚したのも1ヶ月前。

慶應義塾大学の広報は、取材に対して「プライバシー保護」をたてに回答を拒否。部員には取材箝口令を強いているともいわれる。はたして、これだけ問題を起こしたリーダー部が単なる自粛で終わるのか。明大のように廃部へと英断するのか。そのモラルが問われている。

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(取材・文/France10・及川健二

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