小泉進次郎環境相が熱弁 「日本の砂浜9割消滅」「魚よりプラスチックゴミ多く」

まもなく誕生予定の第一子を念頭に置いてか、「自分の子供の30年後の未来・環境」についても言及。

2019/12/02 09:00

小泉進次郎

フリーアナウンサーの滝川クリステルとの結婚・妊娠を発表した小泉進次郎環境相が11月29日、有楽町・国際フォーラムで開かれた「日本財団ソーシャルイノベーションフォーラム2019」で基調講演を行った。同イベントは2016年から始まり、毎年、進次郎氏が基調講演を行っている。

進次郎氏は開始早々、「ソーシャルイノベーションがもっとも必要な立場になりました。それが環境大臣。今日は『環境省にしかできないこと』をテーマにしたい」と切り出した。


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■地球温暖化から気候変動・危機の時代へ

小泉氏は、日本では「地球温暖化」と訳される英語「グローバル・ウォーミング」は、「世界では今やほとんど聞かれなくなった」と話す。

「むしろ気候変動、クライメット・チェンジ、この言葉を当たり前のように使いますが、この言葉ももう今年あたりから変わってきたと感じています。気候変動から気候危機、クライメット・クライシス。それくらいの機運が出てきています」と解説した。

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■G20で日本が合意まとめる

気候変動の影響や環境汚染の影響で、現状では、2050年に海の中が魚より海洋プラスチックごみのほうが多くなるという。これは、今月開催される気候変動枠組条約の提案国会議『COP25』のテーマでもある。

進次郎氏は、「この分野は、日本はいま先頭を走っていると言っても過言ではない」とし、G20大阪サミットで、2050年までに海に流出するプラスチックごみの追加的な汚染をゼロにする合意をまとめたことについて、日本の実績を語った。


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■22世紀には9割の砂浜が消滅?

また、海に囲まれた神奈川県横須賀市で生まれ育ち、サーフィンもやっていたという進次郎氏は、「2100年には9割の砂浜がなくなる」と警鐘を鳴らす。

最後に第一子のことを念頭に、「このまま行けば未来の横須賀に砂浜はない。30年後、子供が30歳になったら、海は魚よりプラスチックのほうが多い未来は残したくないと心から思ったし、海や砂浜のない横須賀を見せたくない。そういう思いが私を今、動かしている」と述べた。

会場では千人近くの人が聞き入った。


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(取材・文/France10・及川健二

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