女が近所の3歳女児を誘拐し男に売り飛ばす 「iPhone 11をくれると」
目先のモノに目がくらみ…という刑事事件があまりにも多すぎる。
幼い女の子が誘拐される事件が起き、第三者にその子を売り飛ばしていた1人の女が逮捕された。報酬はなんとiPhone11。携帯電話ほしさに、なぜそこまで…。
■29歳の男の家で女児を保護
ベトナム・アンザン省のアンフーで10月31日、祖母が日中ひとりで面倒を見ていた3歳(2歳と報じるメディアも)の女の子が誘拐される事件が起きた。
家族からアンフー警察に捜索願が出され、女の子は11月3日、トラン・チュアン・ヴィンという29歳の男の家にいるところを無事保護された。
■「遊びに行こう」と連れ出す
そして11月16日、警察はタイ・ティ・ビッチ・ハンという42歳の女を女児誘拐および人身売買容疑で逮捕した。
ハンはその当日、遊びに行こうといって祖母の了承を得たうえで女の子を連れ出しており、「帰りも自宅のすぐそばまで一緒だったが、別れた後のことは知らない」などとうそぶいていた。
正式に起訴され裁判で有罪判決が下った場合、ハンには3年から10年の禁固刑が言い渡されるのではないかとみられている。
■iPhone11に目がくらんだ女
犯行の動機については「iPhone11がほしかったから」と答え、警察官を驚かせたハン。ヴィンによる「幼い女の子がほしい。願いを叶えてくれた人にはお礼としてiPhone11を用意してある」というSNSの書き込みに気付き、かわいい顔立ちのその女の子の誘拐を思い立ったとしている。
iPhone11は日本円にして10万円以上するうえ、行列に何時間も並んで買うことから、「つい欲に目がくらんだ」と話しているという。
■善人を装う男
ハンは誘拐した女児の顔をビデオ電話でヴィンに見せた際、じつは大きな嘘をついていた。
「父親が家を出て、母親もギャンブル狂でHIVに感染。祖母がひとりで世話をしているため養子に出したいようだ」とありもしない話をし、「なんとかわいそうに」とヴィンを同情させた。
タクシー代だとして、ハンに現金150万ドン(日本円にして約7,100円)も渡すなど羽振りの良いヴィン。「気の毒な家庭環境にある子供の里親になるつもりだった」などと善人のような主張をしているが、この男についても警察は取り調べを行っている。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)