介護施設で起きた高齢者虐待事件 隠しカメラが暴いた真実
入居者のプライドや人権を完全に無視し手荒く扱った職員らを、法は許さなかった。
施設に入居中の年老いた家族が「ホームでひどい目にあっている」と繰り返し話すようになるも、「正確な判断ができない年齢になっているから…」と聞き流していた親族。
しかしその様子があまりにもおかしいため不安になりカメラを設置したところ、驚くような虐待の様子が映っていたという。
■転倒を機に介護施設へ
2017年3月のこと、英国で暮らす女性(94)が転倒し負傷。「このままでは危険」と判断した家族が女性をある介護施設に入居させたというが、どのスタッフもまじめで仕事がよくできる印象だったことから、特に心配することなく女性の世話を任せていたという。
しかし女性はしだいに不満をもらすようになり、「施設の人たちが私を虐待するんだよ」などと家族に訴えるようになった。
■認知症と思い込んだ家族
女性が不満を口にし、「ひどい目にあっている」と主張するも、年齢が年齢だけに、家族は「認知症に違いない」と考えていたという。
ところが女性の体調はみるみる悪化し様子もおかしくなったため、女性の主張が正しい可能性があると判断。女性の息子と孫が女性の部屋に隠しカメラを設置し、何が起きているのかを確かめるべくこっそり撮影を開始したという。