5歳娘を強姦した男の局部を母親がナイフで切断 「警察が動かないなら」
幼い娘が味わったひどい苦しみと痛み、そして恐怖。母親は「同じ思いをあの男にも」と考えた。
■若い女が男を急襲
南アフリカ共和国・東ケープ州南部のポートエリザベスで今年8月上旬、男がいきなり襲われ、局部を切断されて病院に運ばれるという事件が起き、人々を身震いさせた。
そして9月、警察はヴェロニク・マクウェナ(Veronique Makwena)という23歳の女とその義理の妹、さらに友人の3名の若い女を傷害容疑で逮捕した。
■5歳少女は手を縛られ…
警察の取り調べに対し、主犯のマクウェナは娘が性的暴行を受けたことへの報復だと供述。
「外出先であの男は隙を見て私の5歳の娘を誘拐した」「翌日ぼろぼろの公衆トイレで発見された娘は、便器に腕を括り付けられ体から血を流していた」「娘の話からあの男の居場所を突き止め、3人で襲い局部を切断した」などと話したという。
被告3名は保釈保証金を支払い、すでに保釈となっている。
■町の指導者は警察を批判
今月20日、ポートエリザベス治安判事裁判所でその裁判が行われるはずだったが、来年2月6日に延期と決まった。警察が進めていたはずのDNA鑑定が「まだ結果が出ていない」というのだ。
一方、被告の女3名の弁護人を名乗り出たのは、地区の指導者として信頼を集めるフンディル・マタト(Fundile Matato)氏だった。「警察の仕事ぶりは怠惰で偏りがある。そもそも女児誘拐および性的暴行の後、すぐに警察が男の逮捕に向けて動いていればよかったのだ」と批判している。
■情状酌量を求める声
警察は白人男性に何かがあればすぐに動くが、黒人の女性や子供が痛めつけられた事件の捜査は「常に後回しにする」と批判してきたポートエリザベスの人々。
街灯が少ない場所が多く、治安が悪いことで知られるこの土地では、幼い女の子が性的虐待や暴行の被害にあうことが少なくない。多くの家庭がマクウェナ被告と幼い娘に同情し、裁判において情状酌量を求める声が強くあがっている。
・合わせて読みたい→バニーガール姿の9歳娘が男たちの性の餌食に… 金に目がくらんだ母親を逮捕
(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)