庭に投げ込まれた段ボール直撃で犬が死亡 配達担当者「面倒くさかった」
「時間がない」「再配達が大変」という苛立ちやストレスを抱えていることはわかるが…
重い荷物を丁寧に届けてくれる配送業者の配達担当者には、心から「ありがとうございました」と礼を言いたくなるだろう。しかし、なかにはヒドイ担当者も…。
■「いつかこんな事故が…」
物流サービス世界最大手のフェデックス(FedEx)が今、米国の人々を「配達担当者が荷物を乱暴に扱う。時には放り投げている。教育がなっていない」と激怒させている。
これまでも多くの人が、荷物の中身が壊れてもおかまいなし、たとえ家電製品でも扱いが荒いなどと彼らの配達について苛立ちを口にしてきたが、今、彼らは「いつかはこんな事故が起きると思っていた」とまた新たな怒りをあらわにしている。
■荷物の中身は重いガラス製品
いつかは起きると危惧されていた「こんな事故」は、ロサンゼルス市ヴェニスの民家の庭で起きた。
ケイコ・ネイピア(Keiko Napier )さんとミッチェル・ガリン(Mitchell Galin)さんの自宅に白い段ボール箱を届けるべきところ、面倒くさがって庭に投げ込んだフェデックスの配達担当者。
重いガラス製品が入ったその大きな段ボールは、日光を浴びながら庭で寝ていたヨークシャーテリアの体を直撃した。
■肺と肝臓が圧し潰される
段ボール箱は体重わずか1.8キロの子犬の骨を砕き、肺と肝臓を圧し潰し、現場は血の海と化した。犬はただちに獣医の元に連れていかれたものの助かる見込みはなく、安楽死を余儀なくされたという。
フェデックスは医療費すべてを支払うことを約束したが、ネイピアさんとガリンさんの2人はメディアの取材に、「庭には犬もガーデニングをしている人もおり、段ボール箱を投げ込むのは本当に危険。配達担当者にそれを厳しく禁じるポリシーがこの会社には必要です」と訴えている。
■配達に関するイライラ
しらべぇ編集部では「配送業者の対応」について、全国の20代~60代の配送業者を使ったことがある男女1,140名を対象に調査を実施。約4割が「腹が立ったことがある」と回答していた。
届けても留守で持ち帰ることが多い苛立ちと、漫然とした疲れが鬱積している配達担当者たち。そして、深夜の再配達に「ゾッとした」と怒る1人暮らしの若い女性たち。日本でもこのあたりの効率の悪さは常に問題視されている。
やがて各戸に1つ、南京錠付きの宅配ボックスを設置する時代になるのかもしれない。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)
対象:全国20代~60代配送業者を使ったことがある人1,140名(有効回答数)