林真須美死刑囚の長男、両親逮捕後に待っていた「凄絶暴力」の日々
「和歌山毒物カレー事件」林眞須美死刑囚の長男が、事件後の壮絶な人生を告白。「加害者家族」について議論された
■卒園後は住所なし、バイトすら困難
施設卒園後も、林氏は住所がなかったため仕事を探すこともできず、野宿することもあったという。姉が借りていたマンションの住所を使ってアルバイトを始めるも、素性が分かると「衛生的に良くないから」と言われ、自主退職に追い込まれてしまうことも多々あった。
こうした状況に、MCのSHELLYは「えー!」と思わず絶句してしまう。
■「加害者家族」について考える
林氏の境遇について、加害者家族の支援を行なっているNPO法人「World Open Heart」理事長の阿部恭子氏は、「海外では『加害者家族』という言葉が存在し、子供が状況を理解するための絵本や教材も存在する」とし、「加害者家族は、隠された被害者」という考え方をしている国もあると説明。
続けて、阿部氏は「日本は連帯責任という考え方が定着している」ことが、加害者家族を苦しめる要因に繋がっているとも指摘。また、日本では「被害者家族」という言葉もまだ歴史が浅いことも議論された。
阿部氏は「『加害者家族』の実態が可視化されることが重要」とし、林氏がこうしてメディアで発言することは、とても尊いアクションであるとした。
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(文/しらべぇ編集部・衣笠 あい)