生後11ヶ月の息子を盾に我が身を守った鬼畜父親 「撃たれたくなかった」
赤ちゃんが生まれた時、父親は「この子を全力で守ろう」と感じるものではないのか…。
■死の淵をさまよう赤ちゃん
米国ペンシルベニア州のフィラデルフィアで先月19日、家族と車に乗っていた生後11ヶ月の男の赤ちゃんが車の外から激しい銃撃を受け、父親の車で病院に運ばれ治療を受けたが、現在も死の淵をさまよっている。
罪もない小さな赤ちゃんが集中的に被弾したことを重くみた警察。彼らが捜査を進めたところ、とんでもない事実が発覚した。
■狙われたのは父親だった
事件当時、車にはチャイルドシートに乗った男の子とその両親、そしてもう一人の男性が乗っていた。
その後、警察は発砲したとみられる1人の男の身柄を拘束。それにより、真に命を狙われていたのは顔じゅうタトゥーだらけのネイフス・モンローという赤ちゃんの父親であることがわかった。
ネイフスは麻薬の購入時にニセ札を使用するなど問題を起こし、麻薬密売組織から追われる身だったという。
■全身に4発も被弾
男の子は頭部への1発を含む全身の4か所に銃弾を浴びていた。その一方で、なぜか父親のネイフスは無傷。彼はなんと小さな我が子の体とチャイルドシートを盾にとり、その陰に体を丸めて我が身を守っていたという。
さらに事件直後のネイフスは、緊急事態にもかかわらず我が子を病院に運ぶ前に自宅に立ち寄って時間を無駄にしており、医療スタッフに幼い我が子の命を託すと、さっさと病室を後にしていたことが伝えられている。
麻薬の不法取引、偽造紙幣の所持に絡む複数の容疑に加え、この男は我が子の命を危険にさらした重い罪に関しても裁かれる予定だ。
■大切な存在のため命を…
ところで、かけがえのない大切な存在を守るためなら、人は死を覚悟できるのか。しらべぇ編集部では全国10〜60代の男女1,721名を対象に、そのあたりの意識調査を実施。約4人に1人が「大切な人のためになら死ねる」と考えていることが判明した。命をかけてでも守りたいはずの我が子を盾にとり、自分の命を銃弾から守ったこのたびの父親。犯罪者とはいえ、あまりにも情けない呆れた話だ。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)
対象:全国10代~60代の男女1,721名(有効回答数)