小ボートで2日間大海を漂流 救出された女性のサバイバル術がすごい
諦めかけた自分の命。だがバックパックを開けたら、そこにアメの袋が入っていた。
■いつしか40キロも離れて
飲み水を持ってこなかったことから、しばらくは絶望していたボートのスタインさん。遺体となって発見されることを想定し、ボートの脇に「ここに連絡を」と母親の名前と電話番号を書き残していた。
しかしバックパックに袋入りのアメとビニール袋が何枚かあることに気付き、「よし頑張ろう。生き残るためならどんなことでも」と気持ちを奮い立たせたという。
そして37時間も漂流した今月3日、南のクレタ島方向に40キロメートルほど離れたところでスタインさんのボートは発見された。
■見事なサバイバル術
彼女は露出している手や体の冷えやすい部分をビニール袋で覆い、保温を徹底。目立つよう頭には赤い袋をかぶった。
日中は上空の飛行機に向かって鏡で太陽光を反射させ、1本だけ残ったオールにもビニール袋を縛り付け、飛行機やヘリコプターに向かって派手に振り回したという。
スタインさんはニュージーランドのメディアの取材を受けると、「すべて過去にちょっと学んだサバイバル術でした」と話している。人間あわやの時に自らの命を守るのは第一に知識。そして身の回りの物を最大限に役立たせる知恵と工夫なのだろう。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)