マツタケが高級品なのは「ガス」が原因? チコちゃんの解説に困惑の声
『チコちゃんに叱られる』でマツタケがなぜ高級かを解説。まさかの回答に驚きの声相次ぐ。
8日に放送された『チコちゃんに叱られる!!』(NHK)で扱われたテーマのひとつ「なぜマツタケは高い?」に注目が集まっている。秋の味覚の中でも高級なイメージが強いマツタケ。値段が高いのは生活に欠かせないガスが原因だった。
■「プロパンガスが普及したから」
気になるチコちゃんの回答は、「プロパンガスが普及したから」という。我々の生活に大きく貢献しているプロパンガスだが、マツタケとどういう関係があるのだろうか。
マツタケは1965年頃、値段が非常に安く一般の人でも普通に食べていた。現在では1キロあたり2~3万円だが、当時は1キロあたり1591円、1本だと80円程度と今では考えられないような値段で販売されていたようだ。当時は干しシイタケよりも安く、重宝していたという。
マツタケの生産量は、1965年は1291トンだったのに対し、2016年は69トンと激減。
マツタケは、アカマツという木の近くにシロという菌糸の塊ができると発生するが、樹齢約50年とかなり育っているアカマツでないと生えてこないという。つまり、育っているアカマツとシロが揃ってはじめてマツタケが発生する。
■栄養が多すぎると生えない
加えて、マツタケは栄養が多すぎる土では生えてこない。栄養が多いと、他のキノコやカビがたくさん生えてくるため、マツタケは生存競争に負けてしまう。
戦後まもない頃は、落ち葉や枝を拾って煮炊きをしていたため、山には落ち葉が少なかった。そのため、栄養素も多くなくマツタケが発生しやすい環境だったようだ。
ところが1953年ごろからプロパンガスが普及したことで、状況は一転。落ち葉、枝を拾って煮炊きをする必要がなくなったことで、土が富栄養化。その結果、マツタケが減少し、価格が高騰するようになったと解説した。
■困惑の声
チコちゃんの回答が、一見関係のない「プロパンガスが普及したから」だったことに、ツイッターでは「え…?」「どういうこと」といった困惑の声が多く集まった。
しかし、解説を聞いた後では「なるほど」「プロパンガスの影響が巡り巡ったのか」といったコメントがみられるようになった。
一瞬困惑してしまう回答だったが、解説を聞くことで思わず納得してしまうのは流石NHKというところだろうか。これからもチコちゃんには期待が高まる。
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(文/しらべぇ編集部・Aomi)