富士山の頂上はどちらの県か 静岡と山梨に意外な歴史が
『チコちゃんに叱られる』で富士山の山頂の謎に迫る。ネットでは驚きの声も。
1日に放送された『チコちゃんに叱られる!!』(NHK)で扱われたテーマのひとつ「富士山の頂上はなに県?」が話題となっている。
富士山といえば、「山梨県と静岡県どちら?」と疑問に思っている人も多いのではないだろうか。山梨県側は山梨県、静岡県側は静岡県なのだが、頂上はどちらなのだろうか。
■「なに県でもない」
テーマに対するチコちゃんの回答は「なに県でもない」という。なに県でもないのであれば、どういった分類になるのだろうか。県境というのは、様々な場所にあるもので、埼玉県・群馬県・栃木県の境界線が交わる場所は田んぼの中にあったりすることもあるという。
富士山の本八合目には「これより浅間大社境内」という石碑がおいてある。つまり、富士山の八合目より上は、神社の所有地になっている。特別地域気象観測所、登山道といったエリア以外は、富士山本宮浅間大社の境内という扱いに。
■富士山の所有権を争った2県
1897年に山梨県、静岡県が富士山の所有権を巡って話し合いをしたものの、双方納得のいく県境の決定はできなかったという。1951年に再度話し合いの場を設けたが、破談。結果として、「富士山頂の県境に関して争わない」という事でお互い妥協。
2014年に富士山が世界文化遺産登録される際、再度県境問題に注目が集まったが、この時も「県境を定めません」ということで一致した。
じつはこのような県境が定まっていない県境未確定地は、全国にあちこちにあるようだ。現在は、14地域あるということを紹介しつつ、テーマを締めた。