機内トイレに隠しカメラが… CAは「犯人はパイロット」と仰天証言
絶対に認めない航空会社と証拠もあると主張する客室乗務員。カギを握るのはパイロットたちだが…。
機内のトイレに小さな隠しカメラが仕込まれているなど、誰が想像するであろうか。人気航空会社の旅客機について、あってはならない盗撮疑惑が浮上していたが…。
■機内トイレに隠しカメラか
米国テキサス州ダラスを拠点に巨大エアラインへの発展を遂げた、米国ナンバーワンの格安航空会社「サウスウエスト航空(Southwest Airlines)」。
2017年2月、ペンシルベニア州ピッツバーグからアリゾナ州フェニックスに向けて飛行中だった同エアラインの旅客機において、機内トイレに仕込まれたカメラによる盗撮疑惑が報じられ、波紋を広げている。
■「セキュリティ対策の新しい方法」と副操縦士
機長のトイレ休憩のため、ある時コックピットに呼ばれた客室乗務員のレニー・スタイネイカーさん。彼女は一角に驚くようなものを発見し、乗務を終えるとそのことを本社に報告していた。
片隅に置かれていたiPadには機内トイレ内部の映像がストリーミングされていたといい、驚いて副操縦士に尋ねると、彼は「これはセキュリティ対策の新しい方法。うちのエアラインでは多くの機材にこれが設置されている。同僚はもちろん誰にも絶対に内緒にして」と説明したという。
■「でっちあげ」と航空会社
2018年10月、同機の機長および副操縦士は盗撮容疑につきアリゾナ州連邦裁判所で正式に起訴された。サウスウェスト航空がスタイネイカーさんの訴えを受け止めようとせず、同じく客室乗務員をしている彼女の夫がハラスメント被害にあうようになったことが理由だった。
その裁判を前に、このほどサウスウェスト航空は「該当する旅客機のトイレを調査しても隠しカメラなど出てこなかった。両パイロットは今も乗務を続けており、そのようなでっちあげは冗談でも許されない」と発表。スタイネイカーさんを痛烈に批判した。
しかしiPadをスマホでそっと撮影しておいたというスタイネイカーさんは、「私がその事実を知った瞬間、副操縦士は表情が凍り付き、質問にも動揺していた。こちらには証拠もある」と主張している。
■隠しカメラや盗聴器との遭遇
しらべぇ編集部が全国20代〜60代の男女1363名を対象に調査したところ、「身近で隠しカメラや盗聴器を発見したことがある」と答えた人は6.0%ほどだった。
温泉や宿泊施設など、思わぬ場所から伝えられて不快になることも多い盗撮の被害。「信じられるのは自宅のトイレとお風呂だけ」などと言う女性も増えているようだ。
・合わせて読みたい→「俺はコロナウイルス感染者」嘘でフライト緊急着陸 ミュージシャンを逮捕
(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)
対象:全国20代~60代の男女1363名 (有効回答数)