女性として暮らす元男性 脱毛サロンで睾丸の無駄毛処理を断られ提訴
差別されたと憤った女性だが、裁判所の判断は意外なものだった。
■エステティシャンたちの反論
訴えられたエステティシャンたちは、英語を母国語としないものの全員が脱毛のプロであると判明。
にもかかわらず施術を拒否した理由は複数あり、「そもそも睾丸の毛を処理する訓練を受けていない」「怪我をさせてしまう可能性は回避したい」というものから、「男性器に触れることを強制される筋合いはない」「宗教上の理由で無理」というものまで様々だったという。
■裁判の結果
この件で、裁判官は「被告人らが男性器の脱毛をすると宣伝していた事実はない」「差別には該当しない」として、エステティシャンたちの主張を支持。
さらには彼女たちを訴えた女性につき、「移民であるエステティシャンをターゲットにし面白半分で、そして金銭目的で訴えた可能性もある」と判断。逆に「彼女たちに賠償金を支払いなさい」と女性に命じるという意外な結果になった。
この女性のインスタグラムには、「脱毛なら自分でやれ」「女性に睾丸の脱毛を強いようとするなんて強姦に近い」という批判コメントが続々と書きこまれている。差別だと訴えた女性本人の偏見に、多くの人達が嫌悪感をいだいたようだ。
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(文/しらべぇ編集部・マローン 小原)