「職場で死なれたら嫌なんだよね」 年齢差別で解雇された高齢女性が提訴

「ばあさんの遺体を見るはめになるのはイヤだ」と言われた女性、弁護士を雇い反撃。

■心停止で倒れた女性

解雇にいたるまでの10年間は病気で仕事を休んだことは1日もないという女性だが、2004年には心停止状態になり倒れ、医師が実施した蘇生法のおかげで死なずにすんだとのこと。また今も心臓の状態は完璧とは言えず、杖がないと歩けない状態だという。

女性の年齢を考えると日に日に衰えるのは仕方のないことで女性も体調面は気にしているが、同僚の発言はあまりにも残酷だった。


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■裁判所の決定

これら侮辱的発言と解雇につき、女性の弁護士は裁判所で「解雇の根底にあるのは差別にすぎない」「高齢者はこういうものという陰湿な思い込みがあった」と上司らを糾弾。

「年齢を理由にひどい扱いを受けた」と訴える女性の主張を裁判官も全面的に認めたため、元雇用側は和解金で解決する方向で話を進める予定だという。

働き方が多様化し、労働者たちの年齢構成も昔とは変わってきている。それでも女性が90歳前とあって雇用側や同僚も困惑してはいたのだろうが、「差別的な待遇を許さない」という女性の決意は固かった。

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(文/しらべぇ編集部・マローン 小原

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