「職場で死なれたら嫌なんだよね」 年齢差別で解雇された高齢女性が提訴

「ばあさんの遺体を見るはめになるのはイヤだ」と言われた女性、弁護士を雇い反撃。

高齢女性・老人
(imtmphoto/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

高齢化社会となり、ずいぶん年をとっても仕事を続ける人たちが増えている。そんな中、80代にして働いていた女性が「年齢を理由に差別的待遇を受けた」として職場を提訴。裁判所はこの主張をどう判断したのか。


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■解雇された超高齢女性

今から2年前のこと、英国レディングの病院で働いていた女性(89)が解雇された。

その主な理由は「パソコンの操作をうまくこなせないから」というもので、解雇前には上司たちによる「大昔の秘書の働き方から抜け出せずにいる」といった屈辱的な言葉を受けて傷ついたとのこと。

年齢を理由に他の職員と同じようには扱ってもらえず、ひどい言葉の数々に心をズタズタにされてしまったという。

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■「ばあさんの遺体なんか見たくない」

また職場でとりわけ女性を傷つけたのはある男性職員で、この職員は持病を抱える女性に対し、「床に転がっている遺体を見つけるなんて、俺はごめんだ」「いつもその可能性が気になっている」などと言い放ったとのこと。

おおいに気分を害したという女性だが、15年前には「実際に死にかけたことがある」と認めている。

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■心停止で倒れた女性