黒目の中身が飛び出した女性 タオルで顔を拭いたら角膜に穿孔

角膜はやはり十分に保護すべきもの。まれには、こんなアクシデントも起きてしまうのだ。

2019/10/19 18:40

(AH86/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

ボクサーや格闘技の有名選手について、時おり「角膜裂傷で失明の危機につき引退」と報じられることがある。角膜は生涯にわたり大事に守るべきものなのだ。


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■「角膜」を侮るなかれ

このほど英国の45歳の女性が大手メディア『South West News Service』に、自分の目にある日突然起きた「角膜穿孔」と呼ばれる深刻なトラブルについて明らかにした。

コンタクトレンズ愛用者における目の充血や、他人の指が目に入ったという話はよくあり、角膜を傷つけることの恐ろしさが人々の間で改めて話題になっている。

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■タオルで顔を拭いたら目が…

女性の目に異変が起きたのはトルコ旅行の最中だった。シャワー後にタオルで顔を拭いたところ目に激痛が走り、視力がおかしくなり、黒目の部分が外に飛び出したように感じられた。

女性は眼球をアイパッチで強めに押さえ、すぐに帰国すると病院を受診。医師から「通常0.5ミリあるべきところ、そもそもあなたの角膜は薄く、孔が開いた部分から中身が飛び出して感染が起きている」と説明されたという。

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■眼球表面が傷つくことの怖さ

トルコから帰国して地元に戻るという時間のロスがあったことも災いし、女性は眼球の約半分を切除せざるを得ない状態だった。現在は、埋め込む義眼についての調整が続いている。

女性は今、「私の場合はタオルの接触が原因でした。眼球の表面に衝撃を加えることは絶対にダメ。目に何か異変を感じたらすぐに眼科を受診して」と強く訴えている。


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■恐ろしい角膜感染症

日本眼科学会は、公式サイトで角膜感染症について以下のように説明している。

「原因にはホコリ、異物、接触、事故、ケンカ、衝撃リスクのあるスポーツなど外因性のものもある」


「角膜の傷、感染症は悪化が早く、放置すれば角膜が濁って視力が低下する」


「治療を受けても重症例では穿孔(孔が開く)が起きることがある」


ちなみに衝撃リスクのあるスポーツとしては、ラグビー、ボクシング、格闘技などが挙げられるようだ。


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■コンタクトレンズ愛用者も気をつけて

また、日本眼科学会はコンタクトレンズ愛用者が懸念すべきものとして、細菌およびアカントアメーバが原因となる角膜感染症を挙げている。

もしも強い充血、目の痛み、大量の目やになど変わった症状が現れたら角膜の傷や炎症を疑い、すみやかに眼科を受診してほしいとのこと。一刻も早く治療を始める必要があるそうだ。

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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ

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