71件もの性犯罪事件を起こした元教師 凶悪犯揃いの獄中で刺殺される

終身刑を宣告されたような凶悪犯たちは、どんな気持ちでその小児性愛犯罪者を迎えたのだろうか。

2019/10/19 15:00

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(beest/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

体の線が細く優しそうな風貌であった小児性愛犯罪者。そんな男が25年の禁錮刑とともに投獄された先は、凶悪犯罪者が集まる刑務所だった。


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■獄中で起きた刺殺事件

12歳未満の幼い女の子たちを相手に71件もの性犯罪事件を起こし、イギリス犯罪史上最悪の小児性愛者として裁かれ、懲役25年の実刑判決を受けたケント州出身のリチャード・ハックル。

2016年6月に投獄され33歳になっていたそのハックル受刑者が、収監されていたイースト・ライディング・オブ・ヨークシャー州のフルサットン刑務所で今月13日、刺殺されたことがイギリスの刑務局より発表された。

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■表の顔は「まじめな青年」

ハックルは写真家、バプテスト教会の布教活動員、および英語教員として半年ほどマレーシアのクアラルンプールに滞在していた。そんな中、現地で次々と未成年の女の子に対する性的虐待・暴行を働いていた。

さらに『The Love Zone』という小児性愛者向けウェブサイトに登録。自分が撮影したわいせつな画像や動画を次々と投稿し、収入を得ようとして捜査のメスが入った。

押収されたハックルのパソコンからは、2万件を超すわいせつな小児ポルノ画像や動画が確認されたという。

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■台帳とマニュアル本を作成

ハックルが最初に性的暴行を働いた相手は、クアラルンプールで下宿させてもらっていたある家庭の5歳の少女だった。そこから9年にもわたり性犯罪が繰り返され、ハックルは罪を犯すたびにそれを『台帳』に記録し、60ページにおよぶ『小児性愛マニュアル』まで作成していた。

被害者のほとんどが貧しい家庭の女の子たちであったことを、「親の目も関心も生き届かず放置状態で誘拐しやすかったから」とハックルは説明。実際に家族からの訴えがない事件も多く、被害者の数は200名にのぼるではないかと考えられるという。


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■凶悪犯揃いの刑務所で…

ナイフで刺され、独房で心肺停止の状態で発見されたというハックル受刑者。約560人の受刑者を収容するフルサットン刑務所は、特に重罪を犯して極刑を言い渡された凶悪犯ばかりが集まる「カテゴリーA」の棟がある刑務所で、警備は特に厳重のはずだった。

体も細く優男風のハックルは、そのような刑務所においてはかなり異端の存在であったのかもしれない。

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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ

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