股間にシリコン大量注入で20代男性が死亡 遺族がサブカル集団訴える
サブカルな性的志向は本人の自由。だが、こんなアクシデントが起きてしまうとは…。
一般人の想像をはるかに超えるサブカルなプレイを楽しんでいたとみられる、アメリカのあるゲイ・コミュニティ。そこで昨年、異様に膨らんだ股間が自慢だった20代の男性が死亡した。
■サブカル集団の奴隷役として
オーストラリアに生まれるも米国に渡り、サンフランシスコを経てシアトルに暮らしていたジャック・チャップマンさんという同性愛者の男性。
彼はタンク・ハーフェルテーフェンという俗名を持ち、「マスター&スレーブ(ご主人様と奴隷)」を好むゲイが集まるサブカル集団で奴隷役となって生活していたなか、昨年10月に28歳の若さで急逝した。
ジャックさんは不自然なほど豊かな筋肉を誇り、乳首ピアスを愛する巨漢だった。そして誰もが注目したのがその下半身。睾丸部分はハンドボールを超える大きさに肥大していた。
■身体改造を命じられた奴隷たち
ジャックさんがご主人様と呼び忠誠を尽くしていたのは、人気ゲイ・ブロガーのディラン・ハーフェルテーフェンさん。奴隷はジャックさんを含め5名おり、いずれも「子犬」と呼ばれていた。
ディランさんは2014年、股間の大きさは男らしさの象徴だと言って奴隷たちを身体改造施術者に紹介。彼らはそこで睾丸部分に生理食塩水とシリコンを少しずつ注入されるようになったが、ジャックさんだけが副作用の「肺塞栓症」を発症したという。
これに激怒したジャックさんの母親リンダ・チャップマンさんは今年9月、ワシントン州キング郡の裁判所でディランさんと奴隷役の仲間4名に対し、損害賠償を求める訴えを起こした。
■「自己責任」とご主人役の男
しかしディランさんはこう語り、リンダさんの訴えをけん制している。
「私が宇宙で彼が地球だった。親友、かわいい子犬、パートナーとして心から愛していた」
「奴隷役を好んだのは本人。私に甘え、命令を受けてそれに従うことが彼の喜びだった」
問題は、ジャックさんが当時28歳と自身の性的志向や性的活動について自分で責任をとるべき年齢であったこと。嫌ならそのプレイ・コミュニティを去ればよかったのだ。
■母親の怒りは大きい
一方のリンダさんも、健康被害をもたらすかもしれない特殊な施術を受けるよう勧めた責任は重いと訴え、一歩も譲る気配を見せない。
「シリコンばかりか、筋肉をつけろと大量のステロイド使用を命じたのもディランです」
「ディランは非情。私たち家族が息子の死を知らされたのは1週間後でした」
「私たちオーストラリアの家族と関係を断絶するよう、ディランは息子に強要していました」
■奇妙な遺言状も出現
首に大型犬用の首輪をはめて鎖でつながれ、ディランさんに甘える写真がソーシャルメディアやブログで多数公開されていたジャックさん。リンダさんにとってはそれも非常に屈辱的なことだったという。
その後、亡き父親から20万ドル(日本円にして約2,175万円)の遺産相続をしていたジャックさんが、亡くなる前に「すべての遺産をディランさんに」などという遺言をしたためていたことも判明した。
来週その遺言書についての検認が行われる予定だが、裁判が始まれば両者が壮絶なバトルを繰り広げることは明白だ。サブカルチャー集団からも高い関心が集まることだろう。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)