小学校で授業中に女教師が卒倒 ウォッカを手放せないアル中だった
責任ある仕事をしていながら重度のアルコール依存。周囲はたまったものではない。
教師の中には、ごく一部とはいえ資質、道徳心や規範の意識が著しく廃退した者がしばしば報じられるという嘆かわしい事実。それは日本に限ったことではない。オーストラリア・ブリスベン市でこのほどそんな一例が明らかになり、波紋を広げている。
■水に見えた飲料の正体は…
2016年8月、クイーンズランド州の小学校で2年生を受け持つ女の教師が理科の授業中に倒れ、児童らが心配するなか救急車で病院に搬送された。
デスクに置いてあったボトルには水に見せかけたウォッカが入っており、そこにはベンゾジアゼピン系抗不安薬のヴァリウム(X線造影剤のバリウムとは別物)も含まれていた。
彼女は結婚生活のトラブルからうつ病を呈し、抗不安薬とアルコールの併用には問題があると知りながらヴァリウムとウォッカに依存していたという。
■アルコール依存を克服できず
病院で行われた検査で女性は高い血中アルコール濃度を示し、ウォッカが手放せない重度のアルコール依存症に陥っていたことが判明。学校では担任を下ろされ、指導補助要員としての勤務が決まった。
厳重注意を受けたはずが、彼女はその後も図書館や教室で同じように寝込み、倒れ、昨年夏には通勤に使用する車のなかで泥酔して眠っているところを目撃され、ついに通報された。
5ヶ月間にわたる車の運転免許の停止と罰金刑が下ったほか、今月1日、クイーンズランド州民事行政裁判所は彼女に2年間の教職免許の停止を言い渡している。
■教師としての資質に問題
同裁判所から女性は最低6ヶ月間の断酒と精神科への毎月の受診を命じられたが、教師としての職場復帰を希望する場合は、12ヶ月にわたる断酒および精神科への通院を証明せよと命じられた。
当然ではあるが、世間からは「そんな人間を2度と教壇に立たせるな」「未来ある子供たちの指導など任せられない」という意見が噴出。保護者は学校長や教育委員会への不信感を募らせている模様だ。
■アルコール依存症は甘えから?
アルコール依存症の根底には精神的な甘えがあるのだろうか。しらべぇ編集部が全国の20代~60代の男女1,474名にそのあたりについて意識調査をした結果、6割ほどの人が「甘えだと思う」と回答した。
また自戒の念が欠けている者は、そのうち職場や家庭内で周囲を巻き込み迷惑をかけるようになる。こうなればアルコール依存症も末期というほかない。
・合わせて読みたい→千鳥・大吾、手の震えが止まらない姿に心配の声 「ガチの中毒?」
(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)
対象:全国20代~60代の男女1,474名 (有効回答数)