両足の先が壊死して切断 サロンでネイルを施した女性に起きた悲劇
美容の施術は同意書をしっかり読み、納得してから受けることが大切だ。
■「何か起きたらすぐ皮膚科へ」と女性
米国フロリダ州のメルボルンという町で、人気のネイルサロンにてペディキュアをやってもらったその女性。しかし施術中にできた小さな傷が原因で感染症を発症し、それが重篤化して彼女は死の淵をさまよった。
「ちょっとした傷でも、悪化するようならすぐに皮膚科を受診して」と彼女は女性たちに訴えかけている。
■ハサミによるわずかな傷が…
角質を除去し、余計な甘皮をカットするなど爪の周りも丁寧に処理してくれるネイルサロン。その細かい作業にはネイル・ニッパーや小さなハサミ、ヤスリなどが使用される。
彼女の場合、ハサミによりできたわずかな傷に細菌感染が起こり、敗血症を発症。昏睡状態に陥り一時は死の淵をさまよった。だが最もつらいのは左右とも足の甲から先を失ってしまったこと。組織が黒く壊死していく部分を医師はすみやかに切除する必要があったという。
■サロンからの補償はゼロ
気になるのは、女性がサロンからは何ら補償を受けられないという事実だ。
そのサロンが加入している損害賠償保険は、ワックスをかけたばかりの床で顧客が転倒して骨折などというケースは対象となるが、施術後のトラブルは保険金支払いの対象にならないという。
ネイルサロンは一般的に同意書を準備している。
「アレルギー症状、感染症、施術後のケガ、その他について一切責任を負えない」「何らかの症状が発生した場合にはお客様の責任で医者の診察・治療を」といった内容に同意のサインをして施術を受けていることを、私たち消費者も覚えておかなければならないという。
■爪を噛む男性も要注意
この話題、じつは「爪を噛むクセ」のある男性も無縁ではない。2017年7月、爪やその周りの皮膚を噛むクセがあった英国サウスポートの28歳の男性が、突然の深刻な体調不良につき緊急入院した。
男性は敗血症と診断されたが、爪とその周辺を噛むクセがあった指が大きく腫れていることから、医師は「そこにできたわずかな傷に細菌感染が起きたため」と説明。抗生物質の投与により、命を脅かす多臓器不全の寸前で助けられたという。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)