放火殺人事件で9歳男児を起訴 乳幼児3名を含む5人が死亡

重要参考人のなかにわずか9歳の少年。検事当局も当初からひどく困惑したという。

2019/10/12 13:30

悲しげに座り込む少年
(KatarzynaBialasiewicz/iStock/Thinkstock/画像はイメージです)

他人の自宅に放火し、5人の尊い命を奪った疑いがもたれていたわずか9歳の少年が、このほど正式に起訴された。きわめて慎重な捜査の結果であるという。


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■9歳少年の起訴が決定

米国イリノイ州で今年4月6日に起きた1件の火災。そこに暮らしていた一家の5人が死亡し、原因の調査にあたった消防局、郡保安官事務所、郡検死局、州警察はいずれも「放火の疑いが強い」と判断していた。

半年ほどの慎重な捜査を経て、このほど9歳の少年1名を放火および第一級殺人の容疑で起訴したことを郡検事局が発表。その年齢と犯した罪の重さに波紋が広がっている。

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■死亡の5名は乳幼児が3名

火災は同州ウッドフォード郡のグッドフィールドにあるトレーラーパークで発生。ある家族のトレーラーハウスから大きな炎があがり、69歳女性、34歳男性、2歳男児、2歳女児、1歳女児の5名が焼死あるいは一酸化炭素中毒で死亡した。

なお男性の妻で子供たちの母親である女性と8歳の長男は、かろうじて逃げ出すことができたという。

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■少年犯罪に厳罰下るアメリカ

少年の氏名や身元について情報は一切明かされていないが、これは決して刑罰も甘くなるという意味ではない。アメリカのほとんどの州で少年法は7~17歳の者に適用され、9歳ゆえ少年は放火殺人の責任をしっかりと問われることだろう。

またアメリカでは、殺人などの重罪を犯した中学生や高校生にきわめて重い禁錮刑が言い渡されている。5名の尊い命を奪った9歳児は果たしてどう裁かれるのか、全米のPTAがその裁判に注目することだろう。


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■日本の少年法に対する印象

日本の現在の少年法に対する世間の印象も気になるところだ。しらべぇ編集部が全国20〜60代の男女1,537名を対象に調査したところ、全体の63.9%が「刑罰が軽すぎると思う」と回答した。

少年犯罪の刑罰は軽すぎる

若い年齢の人による死傷事件も多くなっている今の時代。重罪を犯した少年少女を「年齢を理由に許すというのはいかがなものか」という声は増える一方だ。

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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ

【調査概要】
方法:インターネットリサーチ
調査期間:2018年10月19日~2018年10月22日 
対象:全国20代~60代の男女1,537名(有効回答数) 

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