鹿児島の強豪サッカー部監督が部員に暴行 「聞く耳持たずやってしまった」
体罰の裏には監督が相当なプレッシャーを感じていた可能性が判明
2019/10/11 14:30
鹿児島県出水市にある私立出水中央高校サッカー部の監督を務める男性教諭が、練習中に部員の生徒を蹴る、ビンタをするといった暴行が動画流出で発覚。しらべぇ取材班は中村副校長から詳しい話を聞いた。
■生徒がビンタで倒れる様子が…
流出した動画は10秒余り。サッカーの練習中に男子生徒が蹴られたあと、ビンタされて倒れる様子が映っており、監督が罵倒していたこともわかるものだった。
「お前パッと見いや(監督蹴り)。パッとこっち見ろ(監督のビンタ後、生徒倒れる)。なんやそれ、いかんか、おいこら」
動画から監督が思い切り生徒を蹴っている様子がうかがえる。また、「この体罰は出水中央高校サッカー部だそうです」などとコメントされている。
出水中央高校が10日朝から監督、生徒から話を聞くなどして調べた結果、動画は8日午後5時ごろ、人工芝のサッカー部専用グラウンドで行われた練習の様子が撮影されたものだと判明。
生徒を蹴る、ビンタをしていたのはサッカー部の監督を務める42歳の男性教諭であることがわかった。毎日選手の動きをチェックするために、部員全員が見られるよう、グラウンドでの動画撮影は、もともと監督が許可していた。
■インターハイ予選で準優勝
サッカー部は5月25日に行われた第72回鹿児島県高等学校男子サッカー競技大会(インターハイ予選)決勝で、神村学園に3対0で破れて、惜しくも準優勝という強豪校。
毎年正月に行われる冬のサッカー選手権全国大会への出場を目指し、部員46名が一丸になって練習していた矢先の出来事だった。
サッカー部は同校にとって、特に力を入れている強化部の1つ。そのため監督には保健体育の授業は担当させるものの、部に集中させるために担任は持たせない方針だった。