NFLキックオフ直前に発火装置が誤爆 サイドライン脇で大きな炎

海外では事故が相次いでいるファイアーパフォーマンス。どうしても必要なものなのか。

アメリカンフットボール
(SidorovStock/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

コンサート、サーカス、ミュージカル、スポーツイベントほか、各種照明と並ぶ最高の盛り上げ役といわれているのが、ボンと炎が上がり、火花が散るパイロテクニクス(火工術)。しかし、時にはこんな事故も起きてしまうようだ。


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■フィールドのすぐ脇で大きな炎

米国テネシー州ナッシュビルにある「ニッサン・スタジアム(Nissan Stadium)」。現地時間の8日昼、収容人数が7万人近いこの多目的スタジアムのフットボール・フィールドで、サイドラインのすぐ脇から突然大きな炎があがった。

ここを本拠地とするNFLチームのテネシー・タイタンズは、この日インディアナポリス・コルツを迎えていた。出火はキックオフの10分前、国歌斉唱の直前のことだったという。

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■「芝生でよかった」の声

タイタンズのメンバーが並ぶサイドラインのすぐ脇から出火し、瞬く間に炎が上がったその火災。原因はパイロテクニクス(火工術)の失敗にあった。発火装置1本がスタンド方向に向かって倒れ、火を噴きながら芝生を一気に燃やしたという。

ほどなく火は消し止められ負傷者も出ていないが、人の体に飛び込んでいたらきわめて深刻なアクシデントとなっていたに違いない。事故の原因について、消防署や警察が関係者から事情を聴いている。

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■セレモニーが予定されていた

タイタンズはコルツとの初戦となるこの日、あるセレモニーを予定していた。

タイタンズの9番でクォーターバックの故スティーヴ・マクネア元選手(36歳の時にナッシュビルで銃殺される)。そして27番のランニングバック、エディー・ジョージ元選手(45)。

チームにスーパーボウル出場をもたらした2名の名選手の功績を称え、彼らの番号を永久欠番にするとチームは数日前に発表していた。その二人の名を読み上げると、ボンと炎が上がる演出を計画していたという。


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■腹部に飛び込み命を奪った例も

今月1日には、スペインのラスベラナスという町のフェスティバルでも同様の事故が起きていた。人気グループがステージでパフォーマンスを繰り広げていたところ、発火装置が誤爆。ある女性歌手の腹部に飛び込み、彼女の命を奪っていた。

そのパイロテクニクスを担当していた業者は、5〜6年前から計2千本を使用して「使い慣れていた」と説明。発火装置の取扱に油断は厳禁だと改めて話題になっていた。

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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ

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