車のウィンドウで首を挟まれ女性が死亡 誰がスイッチを触ったのか
幼い子供を巻き込んだ一家の悲劇。これは何としても避けたいものだ。
その日は、自分の誕生日を祝うパーティを友人一家が開いてくれていた。しかしハッピー・ムードは一転。女性は車から降りて間もなく、とんでもない悲劇に見舞われてしまった。
■ウィンドウに首を強くはさまれる
ミンスクの西に位置するベラルーシのスタロー・セロという町で先月31日午後4時半ごろ、2児の母親で21歳になったばかりの女性が、自分のBMWのウィンドウに首を挟んだ形で息絶えているところを夫に発見された。
ブレスト地域病院に救急搬送されたが、その8日後に死亡したという。
警察はその状況について事件性を視野に入れ、あらゆる可能性を疑い調査を開始。特に第一発見者でウィンドウを割って妻を助けようとした夫からは、詳しく事情を聴いた。
■なぜウィンドウが上へ
その日は女性の21歳の誕生日で、友人が催してくれたパーティに一家で参加するところだった。車を停止させて前部座席にいた2歳の娘を車から降ろす際、女性はドアを開けずに開いていたウィンドウから手を伸ばして娘を抱っこしようとしたという。
警察はこのほど、現場の状況からみて突然上がったパワーウィンドウに首を挟まれて窒息したものと断定した。そのスイッチに触れた可能性が高いのは2歳の娘だが、スイッチの故障や誤作動も考えられるため、結論はさらなる調査の後になるという。
■すさまじい閉まるパワー
その閉まる力は「大根を切り落とす」とも表現されるパワーウィンドウ。事故を何とかなくしたいメーカー側も、閉める時はスイッチを下げるのではなく「上げる」に変えたり、異物検知で上昇がストップするシステムなど工夫を重ねている。
とにかく車のなかはスイッチ類が多い。幼い子供は予期せずそれらに触れることがあるため、大人の側に十分な注意が必要だ。子供だけ車に残していたらハンドブレーキを解除してしまい、車はそのまま緩やかな坂を…などという恐ろしい事故の例もある。
■我が子の行動にヒヤリハット
しらべぇ編集部では、全国20〜60代の子供がいる男女764名を対象に「我が子が突拍子もない行動を取り危険を感じた経験」について調査していた。
全体として22.5%が「ある」と回答しているが、20~30代という幼い子供がいる家庭でのヒヤリハット事例が圧倒的に多いことがわかる。
思わぬ事故、予期せぬ事故、いずれも大人の側のちょっとした危機管理意識と注意力で防いでいくしかないようだ。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)
対象:全国20代~60代の子供をもつ男女764名 (有効回答数)