泥酔して寝込み生後4週のわが子を押し潰した20代母親 早々の出所で波紋
深酒をすれば眠くなる。たとえ隣に赤ちゃんが寝ていても「爆睡」してしまうだろう。
育児に対する責任感があまりにも希薄だったシングルマザー。乳児連れで出かけたクラブでさんざん踊り、男性と親しくなり、深酒したあと乳児とともにベッドに入って行った。
■産後の解放感で夜の街へ
英国ウェールズのニュー・キーという町で2017年3月、マリーナ・ティルビー(Marina Tilby)という20代の母親が深酒し、生後4週の息子とともに眠るベッドで爆睡。我が子を押しつぶして死なせるという事件が起きていた。
その夜は、産後の解放感から姉とともにクラブでさんざん踊り、親しくなった男性2名と深酒していたマリーナ。あろうことか乳児も連れ回していた。
そして自宅のベッドに入り1時間15分後、幼い息子がマリーナの下敷きになったまま動かないことに姉が気づき、救急車を要請したという。
■口や鼻にあふれていた血液
赤ちゃんの口や鼻の中が血で溢れていたことから、搬送先の病院で医師は「何か重いものに押しつぶされたことによる圧死」とみなし、最初に疑われた心臓発作、窒息、乳児突然死症候群などをすべて否定した。
これによりマリーナが育児怠慢および乳児虐待致死の容疑で逮捕・起訴され、その裁判が今年6月にスウォンジー刑事法院で開かれた。マリーナは懲役2年4ヶ月の実刑判決とともに刑務所へと送られたが、その時ですら世間は刑が軽すぎると批判していた。
■控訴審で刑期短縮に成功
その後ロンドンで行われた控訴審で、弁護人は「マリーナは深く反省し、わが子の死に打ちひしがれ、うつ症状を呈している」と強調。これによりマリーナの刑期は16ヶ月に短縮された。
勾留期間も本刑に算入されることから刑期はすでに満了とみなされ、1年の保護観察を条件に、誰にも知られず早々と出所していたマリーナ。大手メディアがこのほどそれをすっぱ抜き、世間は「こんな判例を作ってよいものか」と再び騒がしくなっている。
■深酒は爆睡のもと
深酒すると、どうしても眠くなってくる。しらべぇ編集部が全国20〜60代のお酒を飲む男女837名に調査したところ、半数以上が「酒を飲むと眠くなるほうだ」と回答している。
飲みすぎによる過ちは「何度でも繰り返す」といわれている。この母親も真に反省しているのであれば、もう2度とお酒を飲まないと心掛けてほしいものだ。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)
対象:全国20代~60代の酒を飲む男女837名(有効回答数)