『サンモニ』虐待に甘い国ニッポン 大宅映子氏「防げる命が奪われ怒り」
日本の虐待の法制度を世界と比較してみると…
2019/09/08 10:30
8日のTBS系情報番組『サンデーモーニング』では、東京目黒の女児虐待死裁判と鹿児島の行政が不適切対応の結果、女児が虐待死してしまった件が取り上げられた。その中で、幼いころから虐待を受けて来た女性(25)がインタビューに応じた。
■耳を切られた
幼いころから虐待を受けてきた女性は、父がイライラしているときに、洗濯かごやリモコンで殴られ、耳を切られたこともあったという。長期に渡り両親の暴力が続いていたにも関わらず、本人が虐待と気付いたのは、中学生になってから。
友達から「普通の家ではあざができるまで、しつけでつねられたりしないから相談しにいこう」というアドバイスを受けて、その後中学校に児童相談所の福祉司が来て面談するようになった。
児童相談所の面談を定期的に受けたが、適切な処置は取ってもらえず、虐待は継続したという。
■警察に駆け込んだ結果…
高校1年生になったとき、父親から暴力を受けた直後、友人の母親に付き添われて警察に駆け込み、身体にできたあざを見せたところ、ようやく保護にいたったという。この女性は、
「児童相談所と警察が、もうちょっと危機感の共有ができていれば、死亡してしまうような事件が防げたのではないか」
と話した。また、元児相の職員は、一時保護に踏み切れない背景として、
「日本では子供と親が一緒にいるのが第一という固定観念があり、児相が介入しにくい空気がある」
と述べた。