体外受精で45歳女性が孫を出産 「だって息子は…」理由に世間は仰天
ここまで来た海外の代理母出産。それぞれ抱えている事情もさまざまなのだろう。
■「ついに夢が叶った」と2人
この女性は4年ほど前、夫との間に赤ちゃんが誕生したものの、妊娠7ヶ月の早産で生後1週間にして天に召されていた。女性の「もう1度赤ちゃんを抱っこしたい」という夢は破れ、そのことに一家はひどく心を痛めていたという。
このほどついに子供の親になった息子、そしてかわいい孫を抱っこすることができた母親。笑顔の2人はメディアの取材に「夢が叶い、本当に幸せです」と語っている。
しかし、こうした理由での代理母出産に倫理上の問題はないのか。この事例はブラジル国内でもやはり物議を醸しているようだ。
■倫理違反と騒がれる事例も
海外では、子宮や卵巣摘出など母体に器質的な問題がある娘に代わり、高齢の母親が代理母を申し出て「孫」を出産する例がたびたび報じられている。
だがその逆の例もある。英国サマセット州で2016年5月に誕生したある男の子は、「娘が母親の代わりに」という意外な代理母出産だった。
47歳の未亡人が熱愛を経て再婚し、子供がほしくなった。だが彼女は病気により子宮を摘出しており、気の毒に思った30歳の娘が代理母として母親の子、そして自分にとっては弟となる赤ちゃんを出産した。前代未聞の倫理違反と騒がれたが、弁護士の見解は「合法」であった。
海外ではますます盛んになっている代理母出産。特に親族内でそれを行なう場合、「こんな理由でも承認されるのか」という印象が否めない事例も増えているようだ。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)