ヴィーガンの女性、バーベキュー好きの隣家を訴える 「私への嫌がらせ」
裁判所の「門前払い」のような却下も女性のプライドをひどく傷つけてしまった。
静かな生活環境が気に入って長く暮らしていたとしても、転出入で隣家の顔ぶれが変わるということはある。それによる環境の変化に耐えられなくなってしまったら、どうするべきなのか。
■裏の家の人々がしていること
豪・西オーストラリア州のギラウィーンという町で、マッサージセラピストをしながら生活している1人の女性。彼女はすべての動物性食品を拒む完全菜食主義(ヴィーガン)で、庭で野菜や果物を育てる静かな生活環境を愛し、それまでは問題なく暮らしていた。
ところが裏の家に、自分とはまったく対照的な考え方の人々が暮らすようになった。彼らは庭でのバーベキュー(以下BBQ)が大好きで、子供たちは連日バスケットボールに興じ、楽しそうな歓声を上げる。当然ながら女性は「耐え難い」と感じるようになったという。
■裁判所は女性の訴えに対し…
隣家の庭から流れ込むBBQの肉や魚が焼ける臭い、煙、そして子供たちがはしゃぐ大きな声。これらに我慢できなくなった女性は今年7月、「隣家の迷惑行為をやめさせたい」との訴えを地元の下級裁判所に起こした。
ところが裁判所は「審理するに値しない」としてその訴えを却下。これに不服な女性は、新たに約600ページもの文書を作成して州裁判所および最高裁判所に持ち込んだ。
しかし彼らも、「誰にもBBQやバスケットボールをやる権利があり、肉・魚を食べる自由がある。彼らがしていることはオーストラリアのごく一般の家庭がしていること」と、やはり隣家を支持。却下したばかりか女性に「無駄な上訴は避けるべきです」と諭したという。
■不安と苛立ちで眠れない女性
こうしたことから、隣家ばかりか裁判所に対しても根に持つようになったその女性。豪メディア『9News』とのインタビューではこう語っている。
「私にとってこの状況は壊滅的。苛立ち、混乱、不安で眠れなくなりました」
「すべて私への嫌がらせ。隣家はきっと意図的にそういうことをやっているのです」
「でもこの闘いは諦めません。私は善良な人間。ただ平和と静寂が欲しいだけです」
■ご近所トラブルを経験した割合は…
洋の東西を問わずどこででも起きているご近所トラブル。しらべぇ編集部が全国20代〜60代の男女1,336名を対象に調査したところ、全体の24.7%が「ご近所トラブルに巻き込まれたことがある」と回答した。
ご近所トラブルは、片方が「うちへの嫌がらせだ」と思い込んで苛立っているうちに、予想以上にもつれてしまうことが多い。普段からご近所さんとは良好な人間関係を保っておく、これしかトラブルを避ける方法はないのかもしれない。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)
対象:全国20代~60代の男女1,336名(有効回答数)