ファッション店で流血死亡事故 ヨチヨチ歩きの女児を襲ったものは…

連日、大変な数の客を迎えるショッピングモール。そこで、まさかの事故が起きた。

2019/08/27 08:00

(Danilin/iStock/Thinkstock)

4月のグランドオープニング以来、連日大盛況というある有名ショッピングモール。しかし、細部の安全点検はどれほど行われているのだろうか。


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■犠牲者は1歳半の女児

ここ何年にもわたり、「世界ナンバーワンの空港」に選ばれているシンガポール・チャンギ国際空港。今年の春そこに新しくオープンし、連日大勢の観光客でにぎわっているのがショッピングモールのジュエル・チャンギ・エアポート(Jewel Changi Airport )だ。

ところが23日午後12時半ごろ、そのモールの一店舗となるショップで深刻な事故が起きた。犠牲となったのは、ショッピング中の女性が連れていた1歳半の女の子。残念ながら搬送先のチャンギ総合病院で死亡が確認されたという。

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■大型で重厚な鏡が突然倒れ込む

事故が起きたのは、中国発のファストファッション・ブランドとして知られる『URBAN REVIVO(アーバン・レビボ)』のショップ。女の子と家族は中国からの観光客だが、詳しい情報は明らかにされていない。

まだヨチヨチ歩きという女の子を突然襲ったのは、商業施設向けの大型かつ重厚な鏡。それが倒れてきて床に頭部を強く打ち付けた女児は、大量の出血のなかで救命救急士の到着を待った。

その店舗は休業となっており、ショッピングモールやショップの責任者の話を聞きながら、警察は現在も事故原因について詳しい調査を行なっている。

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■同様の事故が世界各地で

こうした事故は世界各地で稀に起きている。昨年3月には米国ジョージア州の靴店でも、大型の鏡が目の前を歩いていた2歳の女の子に倒れかかり、そのはずみで女の子は床に後頭部を打ち、死亡するという悲惨な事故が起きていた。

また12月には、中国上海市のショッピングモールで同様の事故が起き、下敷きになった6歳の女の子が命を奪われた。重さ50キロ以上という大型の鏡が突然壁から落下したもので、鏡を支えるボルトについても定期的な安全点検が必要と警告する一件となった。


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■巨大施設では事故多発の傾向も

なお、ジュエル・チャンギ・エアポートでは4月の開業以来、あらゆるタイプの事故が起きていた。最初に報じられたのは5月11日。エスカレーターにサンダルが挟まった5歳の男児がつま先を負傷した。

その後は、併設されたレジャー施設の「キャノピーパーク」から事故の話題が多数報じられている。6月14日、女性があるアトラクションでつまづき手を負傷。同19日には14歳の少女が顔に9針を縫う大けがを負った。

さらに6月24日には少年が遊具に足をはさまれ、特殊なツールを持った救助隊員が出動したことが伝えられている。

ショッピングモール、各ショップ、レジャー施設のいずれも消費者や利用者の安全を第一に考え、日ごろの点検を決して怠ることがないようお願いしたい。

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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ

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