3ヶ月も離れて双子が誕生 確率5000万分の1の奇跡再び
双子の概念をまったく覆すような出産の一例が、また新たに確認された。
妊娠・出産はそれ自体がとても神秘的なこと。双子を含む多胎妊娠なら、なおのことだ。そして、その赤ちゃんたちが必ずしも同じ日に誕生するとは限らないことをご存じだろうか。
■その確率なんと5,000万分の1
カザフスタン共和国・西カザフスタン州の州都であるウラルスク市から、驚きのニュースが飛び出した。少しの時間差で次々と誕生するはずの双子が、なんと11週間も離れて誕生したというのだ。
母体の子宮に特殊な事情があったために、そのような不思議な出産となってしまったが、こうしたことが発生する確率は5000万分の1とのこと。医療チームもたいそう驚いたが、カザフスタン共和国にとっても初めての事例だそうだ。
■第1子は超低体重出生児
母親は29歳。今年5月24日、妊娠25週で双子の1人目となる女の子を出産し、その11週後の8月9日、2人目となる男の子を出産していた。第1子は体重約822グラムで、第2子の体重は約2,891グラムあったという。
このような出産となった理由は、母親がきわめて稀な「重複子宮」の持ち主であったから。排卵された2つの卵子がほぼ一緒に受精し、完全に分離されている2つの子宮に着床し、それぞれのなかで胚が成長を続けていたのだ。
また、医師が双子を同じ誕生日に出産させることにこだわらなかった理由は、最初に誕生した女の子が超低体重出生児であったため。第2子はできるだけ長く胎内で育てるべきと判断されたという。
■重複子宮の不思議な出産例
ここ1年の間に海外では同様の事例が2つほど大きく報じられていた。
2018年12月下旬には、英国マンチェスター在住の重複子宮を持つ母親(32)が双子を12日間離れて出産し、同国内では「最も離れて誕生した双子」としてその話題が大きく報じられた。
ところが今年2月25日には、バングラデシュで重複子宮を持った女性が第1子を出産し、26日後の3月22日に第2子および第3子となる双子を出産。「最も離れて誕生」という記録を塗り替えていた。そしてこのたびのカザフスタンのケースは11週間と、さらにその上を行ったことになる。
■お産はやはり「奇跡」の世界
出産時の予期せぬハプニングやアクシデントは多い。しらべぇ編集部では、全国の20~60代の男女1,348名を対象に「全てのお産は奇跡だと思うか」調査。全体で37.4%の人が「奇跡だと思う」と回答していた。
赤ちゃんが誕生したら、健康にすくすくと成長するよう大切に育てるとともに、命懸けで出産した母親の身体をも、しっかりと労わってあげてほしいものだ。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)
対象:全国20代~60代の男女1348名(有効回答数)