人気ナンバーワンゆえプライドが強すぎたか 13歳少年が自殺した理由は…
誰もが羨むクラスの中心的存在だった13歳の少年。なぜ死に急いでしまったのか。
ルックスもかっこいい、勉強もできる、さらにスポーツも万能。「天は二物を与えず、なんて嘘だ」と言いたくなるようなスター的存在の男子が、どの学年にも必ず1人はいるものだ。
■自宅で首を吊った13歳少年
今年3月、英国オックスフォードシャー州のジドコットで、13歳少年が自宅で首を吊った姿で発見された。発見者は父親。すぐに病院に救急搬送されたが、残念ながら帰らぬ人となってしまった。
他殺・自殺の両面で捜査が行われたが、司法解剖でも事件性を匂わせる要素は一切なく、級友からの聞き取り調査、使用していたノートパソコンに保存されていたデータもすべて調べた結果、警察は少年の死を自殺と断定した。
■性格も成績もスポーツも満点
少年は常にクラスの人気者で中心的存在だった。思いやりやユーモアにあふれ、スポーツも万能。ラグビー、クリケット、テニスをやり、さらに学問も優秀で、男子からも女子からも羨望のまなざしを浴びる、非の打ち所がないタイプだった。
そんな少年が、なぜわずか13歳の若さで自殺しなければならなかったのか、その理由については長いこと誰もが首をかしげていた。遺書も見つからず、家庭内トラブルの話も聞こえてこなかったからだ。
■初恋に胸焦がすにつれ成績が…
ところが、少年が自らの命を絶ってしまった大きな理由として、初恋の挫折が疑われるようになったことを英紙『サン』ほかが報じている。少年はある女子生徒に強く惹かれていたといい、勉強が手につかなかったのか試験の点数も徐々に落ちていた。
さらに、その少女がほかの男子生徒と交際中であることを知り、少年の初恋はまさかの「失恋」で終わってしまった。友人たちは、ここで少年がそれまで味わったことのない強い敗北感や挫折感、そして絶望感を抱いてしまったことを指摘している。
少年はいつもクラスの頂点にいて、女子の「憧れの的」という自覚があった。その強い自惚れやプライドが邪魔をしてしまい、学力の低下と失恋という2つの悩みを乗り越えられなかったのかもしれない。
■人気No.1男子はナルシスト?
No.1男子は、どうしてもプライド高きナルシストという傾向があるのだろうか。しらべぇ編集部では、全国20代〜60代の男女1732名を対象にナルシストをどう思うか調査していた。女子の間では、どんなに素敵な男子でも「ナルシストなのかな」と感じた途端に敬遠されがちなことがわかる。
常にNo.1として注目されてきた者として、精神的なプレッシャーを抱えていたのではないかとみられているこのたびの13歳の少年。友人からは同情の声も多数上がっている模様だ。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)
対象:全国10代~60代の男女1,732名(有効回答数)